進む日本ブランドの世界進出 越境EC本格着手前の注意点は?
近年、新興マーケットプレイスの台頭などにより、物販における国境は今まで以上になくなりつつある。円安やインバウンド観光客増も後押しし、グローバル・越境EC展開に本腰を入れたり、興味関心を抱いたりする日本の企業・ブランドも増えているのが実情だ。
しかし、日本から海外に向けた販売を行うには、単に外国語へ対応するだけでなく、顧客から代金を預かり、売上金として国内に戻すといった国際決済の円滑な仕組み作りも欠かせない。国際決済のステップは始めてみないとわからない点も多く、特に初めて海外進出を図る企業・ブランドは次のような課題を抱えがちだ。
グローバル・越境EC展開時にぶつかる国際決済の課題
- 海外ECで発生した売上を日本に戻すには?
- 為替変動や手数料によって利益が目減りしてしまう
- プラットフォームごとに管理が煩雑
こうした課題を一挙に解決するには、「WorldFirst」のような国際決済サービスの導入が有効だ。20年以上のソリューション提供による累計取引額は3,000億米ドル、世界中で100万人以上の顧客を有するWorldFirstは、どのようなサービスで課題解決に貢献しているのだろうか。事例なども交えながら紹介していこう。
海外ECの売上、どう受け取る? 複雑な手続きをシンプルに
「海外から得た売上をどう受け取り、管理するか」は、グローバル・越境EC展開を進める際、できればファーストステップとして検討したい項目である。
たとえば、AmazonやAliExpress、Estyなどに出品して海外販売を強化する場合、日本の銀行口座で売上金を直接受け取れる仕組みは存在しないケースがほとんどだ。ヨーロッパ市場進出に欠かせないマーケットプレイス「Amazon UK(Amazon.co.uk)」では、英国での取引に対応した売上代金受取用口座が必要になるように、多くの場合は対応する海外銀行の口座を開設するか、プラットフォームが提携する決済サービスを使って日本円に換金する必要がある。
いずれも日本円で売上を確保するには手数料が発生する上、出品するプラットフォームごとに決済サービスが異なる場合は、管理も煩雑になる。個々に入出金を管理するのは、売上拡大を目指す企業・ブランドほど、避けたほうが無難だ。
WorldFirstでは、限られたリソースでグローバル・越境EC展開を目指す事業者に向け、こうした手間や負担の軽減をサポートできるよう、次のようなソリューションを提供している。
- 海外の住所や銀行口座なしで売上受取が可能
- 複数のマーケットプレイスや通貨の売上を「オールインワンアカウント」で一元管理
- 新規登録申請から利用開始までは1~2営業日以内。スピーディーな事業展開に貢献
特に注目したいのが、新規登録申請から利用開始までのリードタイムの短さだ。前出のように、1~2営業日以内にオンライン上でアカウントの新規登録申請と審査が完了する。その後、受取口座の開設やマーケットプレイスに登録する際に必要な口座証明書の発行手続きが可能となる。このリードタイムの短さは、1日も早く国際決済環境を整えたい、海外販売を開始したい企業・ブランドにとっては非常に魅力的に感じられるはずだ。


