Yahoo!ショッピング、コマースアドマネージャーへのシステム統合
Yahoo!ショッピングでは、従来提供されていた「ストアマッチ広告」が2024年7月末にサービス終了し、新たに「コマースアドマネージャー」へとシステム統合された。当初はスムーズな移行が謳われていたが、実際にはレポート機能の仕様変更や不具合が発生しており、運用現場では対応が求められている。特に、検索キーワードごとの詳細なレポートが出力されないなどの機能差が生じており、「今何ができないのかをキャッチアップし、露出状況を目視で確認するなどの対応が重要」となっている。
また、LINEヤフーの組織再編も進んでおり、2025年10月1日付で検索カンパニーとメディアカンパニーの統合が完了している。これにより、「これまで検索とオンライン広告で分かれていたデータが統合され、コマースアドマネージャーで使用できる機能も拡充されていく見通し」であるため、今後のアップデートには期待が持てる。
超PayPay祭への極端な売り上げ集中とCRMが課題
Yahoo!ショッピングのユーザー行動は、PayPayポイントの獲得を主目的とした購買が中心となっている。その結果、「超PayPay祭」などの大型イベント時に売上が極端に集中し、期間外の集客に苦戦する企業が後を絶たない。多くの店舗にとって、イベント期間外の売上ベースをどう上げるかが喫緊の課題となっている。
この課題を解決するには、イベントで獲得したポイントの「消化」に目を向ける必要がある。「イベント後に貯まったポイントを自分のお店の購買に使ってもらうためのオファーを仕掛けていく必要がある」のだ。また、PayPayと絡めたイベントは今後も増えてくるため、単発の売上を作るだけでなく、リピートにつなげるためのCRM施策が不可欠となる。
