揺れるTwitter コピーパスタに注意
イーロン・マスク氏の買収撤回(取材時点)や共同創業者のジャック・ドーシー氏取締役退任など、揺れるTwitter。7月に発表した第2四半期決算では、売上高は前年同期比1%減、損益は2億7,000万ドルとなっている。この発表後に、月額有料制サブスクリプションサービスTwitter Blue(日本未提供)の値上げを発表するなど、試行錯誤の様子がうかがえる。
直近3ヵ月に起きたEC事業者に影響を及ぼしそうな変更として、藤田さんは5月のプライバシーポリシー改定をあげた。機能アップデートと連動し改定が事後報告されることもあるが、今回はTwitterから正式に告知が出されたため内容を確認しておきたい。
「同一内容のツイート、Twitterではコピーパスタと呼び、日本ではいわゆるパクツイと呼ばれるものの表示を制限するとあります。検索結果の上位やトレンドでの表示を制限する、ツイート作成者をフォローしていないユーザ ーのタイムラインでおすすめしない、返信におけるツイートの表示順位を下げるといった具合です。企業アカウントでは、UGCのテキストや画像をコピー&ペーストして『こんなふうに紹介してくださっています』といったツイートを行う場合があるのではないでしょうか。その場合、重複したコンテンツとして認定されてしまうと、表示が制限される場合があります。なお、引用リツイートであれば重複したコンテンツには該当しません」
6月には新機能「Twitter Note」を北米の一部ユーザーとともにテストを開始している。
「2,500文字の長文をTwitterで投稿できるようになるとのこと。140文字では伝えきれない詳細を補足するのには良いかもしれませんが、Twitterでそこまで長文を投稿する必要があるのかというと正直疑問です」
同じく6月に、Shopifyと連携しアメリカのユーザーはTwitter上で直接商品を販売できるようになった。「Twitterはショッピングをあきらめていない」と藤田さん。日本では未実装なのが残念なところだ。
「新しい機能は積極的に使ってみるべきだとは思いますが、リリースを見ていると今のTwitterはどこへ向かいたいのか、読みきれないところがあります。イーロン・マスク氏、ジャック・ドーシー氏に代わる、Twitterが向かう方向性を示せる強いリーダーが求められているのではないでしょうか」