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季刊ECzine vol.07 定点観測

ダブルイレブン過去最高更新も 中国はリアルにシフトの動き


 EC事業者がおさえておきたい、13のテクノロジー関連トピックスの「定点観測」。withRiverの白川さんに、越境ECについて聞きました。※本記事は、2018年12月25日刊行の『季刊ECzine vol.07』に掲載したものです。

ダブルイレブンのアリババ 約3.5兆円で過去最高に

 越境ECのトピックスに、1年でいちばん注目が集まるのが「ダブルイレブン」。11月11日に中国で開催される、ショッピングのお祭りとも言える一大セールである。牽引するのはアリババであり、同グループが運営する「Tmall Global」が日本に居ながら中国の消費者に販売できる越境ECモールだ。

 1日の流通総額が、2016年に約1.9兆円、2017年に約2.8兆円という驚異的な金額に上ったが、2016年のイベント会場にてアリババグループの会長 ジャック・マー氏が「流通総額の数字を追い求めることを目標としていない」と述べたことから、さすがに2018年はそれほど伸びないのではないかとの声もあったが、蓋を開けてみれば2,135億元と、約3.5兆円となった。越境ECに関しては、国別ランキングが発表されるが、日本は3年連続1位となった。輸入ブランド流通総額ランキングでは、2位にMoony、3位に花王がランクインしている。

「ダブルイレブンでは、事前に予約注文を入れて11日に決済するという仕組みをとっています。厳密には、その日1日の金額とは言えないと思いますが……。売れたのは在庫処分のようにとにかく値下げしたか、ダブルイレブン用の商品を戦略的に作ったところでしょう。ダブルイレブン後は在庫も余るので、値崩れを起こす商品が出てくるという懸念もあります」

 アリババに次ぐ、中国への越境ECプラットフォーマーがジンドンだ。同グループでは2018年11月1日〜11月11日に「独身の日」セールを開催、総取引額が約2.62兆円になったと発表している。

「ダブルイレブンは、アリババだけでなく中国全体のお祭りになっています。ジンドンのほかにもベビー用品に強いSuningというプラットフォームが健闘したとか。Kaolaはブランドによって好不調が大きく分かれたと聞いています」

 今回のダブルイレブンの特徴としては、リアルとの連動がある。アリババでは、「盒馬鮮生」というテクノロジーを駆使した食品スーパーを展開。Alipayでの決済やデリバリーのほか、その場で新鮮な食材を調理してもらい食べられるなどエンタテインメントの要素も強い。

「スターバックスもダブルイレブンに参加したとか。従来ダブルイレブンの主役だったメーカーだけでなく、生鮮食品やコンビニなども参加してきています。セールを行っているECモールの画面に、フードデリバリーの告知を入れるなどして、かなり売上を上げたところもあると中国の知人から聞いています」

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