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出荷して終わりでなく、配送や消費者の利用シーンまで想像を

4つのセクターを巻き込み再配達ゼロへ
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2017/08/02 07:00

 通販の物流代行会社と言えば、必ず名前が挙がるイー・ロジット。代表の角井さんは「宅配研究会」を立ち上げ、再配達問題解決のためにアプリ「ウケトル」も提供。物流のプロから見た現状と解決策とは(※本記事は、2017年6月25日刊行の『季刊ECzine 2017年夏号』に掲載したものです)。

 イー・ロジットは、現在230社以上から通販物流を受託する、物流代行会社だ。東京都江戸川区の東京フルフィルメントセンターをはじめとする物流拠点を複数持ち、発送、受注、カスタマーサポート、サイト構築支援などの通販物流代行をしている。他にも、物流改善・コスト削減・システム導入などのコンサルティングや、物流教育に特化した社員研修なども手がけている。物流のプロフェッショナルの目線から、ECにおける物流の課題と事業者が取り組みたいことを聞いた。

イー・ロジット CEO 角井亮一さん(写真左)、通販物流事業部 営業部 課長 土橋恵司さん(写真右)
イー・ロジット CEO 角井亮一さん(写真左)、通販物流事業部 営業部 課長 土橋恵司さん(写真右)

新規の半数が紹介から ロボットやオムニも視野に

 新規顧客の半数が紹介だという、イー・ロジット。多くの企業に選ばれている理由は、その品質の高さにある。

「弊社は『物流の改善で売上を向上させる』という観点から物流をサポートしている会社です。ECや通販では、物流における問題がそのまま顧客離れにつながってしまいます。そのため、確実性とスピードを含めた物流の品質をもっとも重視しています」(角井さん)

 物流センターにロボットを導入する企業も増えているが、イー・ロジットでは基本的に、人の手で作業を行っている。

「弊社はクライアントの要望に合わせたサービスを提供しているため、1社1社異なる物の出入りがあります。そのため、どうしても人手は必要になります」(土橋さん)

 ロボットを導入する背景には人手不足があるが、同社では人材採用が問題なくできているという。それは創業当時から、小学校がある地域に物流センターを置き、従業員の生活に配慮してきたからだ。

「今後採用が難しくなってくればロボット化する可能性はあるでしょう。ただ我々自身は、全自動ではなく半自動で生産性を最大限にするという考えかたでやっていきたいと思っています」(角井さん)

 今後は、オムニチャネルのシステム提案や、越境ECサポートの展開にもより力を入れていきたいと考えている。

「日本のオムニチャネルは、まだまだこれからという状況です。オムニチャネル実現のためには、その会社の既存のシステムに手を入れていく必要がある。イー・ロジットの強みの1つは、そうしたシステム面でのサポートも自社でできることです」(角井さん)

 越境ECについては、東南アジアに2社ある関連会社と連携した展開を考えている。

「日本から海外への出荷は送料が高くつくので、越境ECは現地に在庫を置いて、現地から出荷する形が主流になると思います。ASEAN圏内は関税もかからず経費も安いので、東南アジアでの展開を考えているクライアントの物流代行も進めていきたいと考えています」(角井さん)

 他にも通販業務のトータルパッケージサービスの拡大や、将来的な全国展開など、EC市場の拡大に合わせたさらなる展開を見据えているという。

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