SAPジャパンは、TANAKAホールディングスが、経営資源の効率化と経営への情報提供基盤構築のためにSAP S/4HANA CloudをはじめとするSAPソリューションの導入プロジェクトに取り組み、2021年10月から稼働を開始したことを発表。
田中貴金属グループは、1885年(明治18年)の創業以来、貴金属を中心とした事業領域で幅広い活動を展開。国内ではトップクラスの貴金属取扱量を誇り、長年に渡って、産業用貴金属製品の製造・販売ならびに、宝飾品や資産としての貴金属商品を提供し、貴金属に携わる専門家集団として、国内外のグループ各社が製造、販売そして技術が一体となって連携・協力し、製品とサービスを提供している。TANAKAホールディングスは、その田中貴金属グループの中心となる持株会社として、グループの戦略的かつ効率的な運営とグループ各社への経営指導を行っている。
TANAKAホールディングスは、本年度よりスタートした新経営計画「TANAKA RENAISSANCE PLAN(TRP)2085」において、創業200年企業を目指すにあたり、既存事業の深化にくわえ、新規事業、技術を探索することで、未来を自らの手で創りだす「深化と探索の両利きの経営」を標榜、推進。
その実現のためにも、創業200年である2085年までの長い航路の羅針盤としてサステナブルなシステム基盤の構築を重要な経営課題のひとつとして取り組んでいる。本プロジェクトでは、会計・購買領域の国際標準化を見据えた新たなシステムの構築と、多層化した社内ITシステムの再構築・統合、取引先などとの連携強化を進めるために必要となるIT基盤の構築に取り組んだ。
IT基盤の中核には、会計・購買領域でグローバルでも多くの実績を持つSAP S/4HANA Cloudを、取引先マスタの一元管理には、データをビジネスバリューに転換し、エンド・ツー・エンドのビジネスプロセスを構築するSAP Business Technology Platform(旧SAP Cloud Platform)を採用し、このたび、本格運用が開始された。経営情報の見える化によりさらなるビジネスの拡大を目指す。今後は、国外関連子会社・販売現地法人への展開を予定。