日本ユニシスは、店舗の棚陳列状況を画像解析に基づき数値化し、店舗運営の省力化と売上増を支援する新機能「棚割実態把握機能」の提供を開始した。
「棚割実態把握機能」は、小売店舗向け業務代行AIロボット「RASFOR」が撮影する棚画像をAIが解析し、棚の陳列状況を画像と数値データに出力する機能。業務システムと連携することで、商品情報を紐づけることができ、データ上に出力することが可能になる。データ化される情報は、棚割情報・品切れチェック情報・売価チェック情報の3種類。
AIロボットに「棚割実態把握機能」を組み込むことにより、棚の陳列状態を、個別商品単位で正確に把握でき、人手に頼る売場実態調査を代行する。また、収集した実態データは、棚割や売り場の改善につながる重要な要素として、売上増減の要因分析に活用できる。
小売業では、販売実績となるPOS(販売時点情報管理)と商品の棚割計画は、既にデータ化されており、本部からの店舗売上や商品陳列計画は把握できている一方、店内棚の陳列実態把握は、ラウンダーによる視察や、店舗従業員が写真を撮影して報告するといった人手に頼る対策となっている。
正確なデータがタイミングよく収集できていないため、売場実態と紐づけた売上増減の要因分析ができないといった課題がある。このような現場調査の課題解決のため、AIロボットによる「棚割実態把握機能」の提供開始にいたった。