メルカリが運営する調査・研究メディアのサーキュラーエコノミー総研は、世代別の消費行動と価値観に関する調査を実施した。
同社が2023年4月におこなった「Z世代の行動特性や価値観とクレジットカード利用に関する調査」では、Z世代は想定外を失敗と捉える”サプライズアレルギー”世代という結果が明らかに。前回調査から2年が経ち、前回調査からの傾向や新たな消費行動・価値観を紐解くため、世代別で調査をおこなった。
調査結果詳細
Z世代は想定外のことを”失敗”と捉える「サプライズアレルギー」傾向が継続
Z世代の3人に1人(33.3%)は、想定外の出来事を“失敗”と捉えると回答。バブル世代(14.7%)の2倍以上であり、2023年調査時の30%からも増加していることから、「サプライズアレルギー」の傾向が継続していると考えられる。

Z世代の想定外出費へのストレスの要因 “自分のお金の流れをコントロールしたい”気持ちが影響
Z世代の約8割が「想定していなかった急な出費に対してストレスを感じる」と回答。その理由として、「月々の収支の計画や予算が崩れてしまうから(Z世代57.4%:バブル世代45.7%)」「自分のお金の流れを、自分でコントロールできないと感じるから(Z世代31.3%:バブル世代20.5%)」などが挙げられ、特にZ世代においては支払い計画をしっかり把握して自ら管理していきたいという考えが強く見られた。


消費行動における「見える化志向」が顕著に
「何でもリアルタイムに自分で把握したい」と答えたZ世代は61.3%で、前回調査から12.6%増加。状況の可視化へのニーズが高まっている。

Z世代の半数以上がクレジットカードの利用明細を週1回以上確認 毎日確認も1割超
クレジットカードを保有するZ世代の半数以上が週1回以上、12.2%が毎日、利用明細を確認。82.0%が「利用後に明細をリアルタイムに管理できる」機能を重視しており、ポイント還元やキャンペーンと同等の重要性を持つという結果になった。

明細をリアルタイムで把握できないとストレスや不安を感じるという回答も、2年前の結果(Z世代51.5%:バブル世代41.0%)よりも高い数字が出ており(Z世代68.9%:バブル世代51.1%)、利用明細をリアルタイムで把握するニーズが高まっている。

調査概要
- 調査時期:2025年7月30日~7月31日
- 調査対象:全国18〜57歳の男女
- 調査人数:600名 ※18〜26歳150名(Z世代)/27〜42歳150名/43〜51歳150名/52〜57歳150名(バブル世代)
- 調査方法:インターネット調査