凸版印刷は、最長で約2,000m離れていても通信が可能な資材管理向けアクティブタグ「ZETag(ゼタグ)」と、100万個以上の「ZETag」の位置情報を管理するクラウド型システムプラットフォーム「ZETagDRIVE(ゼタグ・ドライブ)」を開発した。
「ZETag」はボタン電池で駆動し、固有のID情報を自ら発信するアクティブ型のタグ。 LPWA通信規格ZETAのプロトコルを使用しており、500~2,000m(通信環境や使用条件により増減)離れていても基地局との通信が可能。
従来のパッシブ型RFIDタグで必要とされていたリーダーでタグを読み取る作業やアンテナを内蔵したゲートの通過をすることなく、広い倉庫や屋外でパレットやカゴ車などの所在を自動で管理することが可能になる。
「ZETagDRIVE」は、基地局が検知した「ZETag」からの情報を収集・記録・管理するクラウド型システムプラットフォームで、同時に100万個以上の「ZETag」を管理することができる。
凸版印刷は、2021年10月より、「ZETag」と「ZETagDRIVE」に通信基地局を組み合わせた実証実験キットを提供開始する。
物流・運送業界では、生産年齢人口の減少や少子高齢化、厳しい労働環境による担い手確保の難しさなどから労働力不足が社会問題化。 また、新型コロナウイス感染症流行に伴う巣ごもり消費の拡大などによりネット通販のニーズが高まり、運搬物はさらに増える傾向にある。
このような中、凸版印刷はアクティブタグ「ZETag」とその管理システム「ZETagDRIVE」で、パレットやカゴ車などの所在を自動で管理し可視化することにより、管理業務の負担軽減や円滑な荷役作業を実現するなど、物流の効率化を支援する。