凸版印刷は、企業内でのサービスやブランドごとに分散管理された顧客データを統合するASP型ID統合プラットフォームサービスを開発したと発表。2021年9月中旬から流通・メーカー業界などに向けサービス提供を開始する。
これまで凸版印刷では、顧客データの統合管理と、複数のサイトをひとつのIDで横断利用できるシステムを、企業ごとに個別に開発し提供を行ってきた。同社は新たに開発したASP型ID統合プラットフォームサービスについて、顧客IDの統合に必要となる機能に特化した構成となっていることなどから、効果的な機能を提供しつつ、企業の導入負荷を軽減したとしている。
同サービスでは、基本的な会員登録やログイン機能、マイページ機能に加え、SNSアカウントサービスなどと連携した会員登録、ログインが可能となる。また、シングルサインオンも可能なため、一度のログインで複数のウェブサービスを横断的に利用することができる。そのほかには、サービス利用規約の更新と再同意の取得が標準機能で搭載されていることや、認証仕様に「OpenIDConect」を採用していること、凸版印刷が提供する「Cam!Labo」などのマーケティングツールと連携済みなどの特徴を持つ。
同サービス導入時の初期費用は、要件定義・データ移行作業を除き400万円~。また、ID数による従量課金制で月額費用は40万円~となっている。