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2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECzineニュース

コロナ禍で生活様式の変化トップは「キャッシュレス決済で支払うことが増えた」/MMD研究所調査

 MMD研究所は、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(以下、Visa)と共同で、2021年8月17日~8月19日の期間で「コロナ禍での支払いやお金の管理に関する調査」を実施した。対象者は日本在住の全国15~69歳の男女50,000人。

コロナ禍で生活様式に変化があったことのトップは「キャッシュレス決済で支払うことが増えた」

 回答者全体に、新型コロナウイルスの感染拡大前後で普段の生活様式の変化について聞いたところ(複数回答可)、「キャッシュレス決済で支払うことが増えた」が19.4%ともっとも多く、次いで「テレビやネットニュースを以前よりも確認するようになった」が17.6%、「オンラインでの買い物が増えた」と「公共交通機関を利用することが減った」が17.1%となった。

 これを世代別で見ると、どの世代も「キャッシュレス決済で支払うことが増えた」という回答がランクインしているが、Z世代は「オンラインでの買い物が増えた」「自宅内でする趣味・娯楽の支出が増えた」、ミレニアル世代は、「オンラインでの買い物が増えた」「公共交通機関を利用することが減った」、60代は「テレビやネットニュースを以前よりも確認するようになった」が上位にランクインする結果となった。

 世代ごとに生活様式の変化の項目は異なるものの、全世代で「キャッシュレス決済で支払うことが増えた」という回答が上位にランクインしており、コロナ禍がキャッシュレス決済の普及が加速した一因と考えられる。

キャッシュレス決済全体に求めるものの上位は「ポイント」「セキュリティ」「素早い会計」

 回答者全体象に、キャッシュレス決済全体に求めるものを聞いたところ(複数回答可)、「ポイントが貯まりやすいこと」が41.5%ともっとも多く、次いで「セキュリティ面で安心して利用できること」が32.9%、「素早く会計できること」が32.2%となった。

 これを世代別で見ると、Z世代、ミレニアル世代は「ポイントが貯まりやすいこと」「素早く会計できること」「利用できる場所が多いこと」の3項目が上位にランクインし、40代は「ポイントが貯まりやすいこと」「セキュリティ面で安心して利用できること」「素早く会計できること」がランクイン、50代~60代は「ポイントが貯まりやすいこと」と「セキュリティ面で安心して利用できること」「利用できる場所が多いこと」となった。

 どの世代ともに「ポイントが貯まりやすいこと」が1位だが、次点はZ世代、ミレニアル世代はスピードを重視するのに対し、50代~60代はセキュリティ面を上げており、支払い手段へのニーズの多様化が見て取れる結果となった。

キャッシュレス決済を利用している理由は「ポイント還元率が良いから」「素早く会計したいから」

 新型コロナウイルス感染拡大後に現金以外の支払い方法をしている人を対象に、新型コロナウイルス感染拡大後にキャッシュレス決済を利用している理由を聞いたところ(複数回答可)、各支払い方法でもっとも多かった理由は、クレジットカード利用者(n=35,149)とQRコード決済利用者(n=25,224)では「ポイント還元率が良いから」。デビットカード利用者(n=7,337)、プリペイドカード利用者(n=6,590)、カード型電子マネー利用者(n=22,901)、タッチ式スマートフォン決済利用者(n=12,486)では「素早く会計したいから」となった。

消費、金銭管理への価値観や意識、「ポイントを意識して買い物」「お金を増やしたい」「将来のお金が不安」が上位にランクイン

 回答者全体に、消費、金銭管理についての価値観や意識について聞いたところ(複数回答可)、「ポイントを意識して買い物をするようにしている」が30.3%ともっとも多く、次いで「お金を増やしたい」30.1%、「将来のお金が不安」が29.5%となった。一方で、「貯蓄が苦手」「たくさんお金を使いたい」「貯蓄はしていない」の項目の回答は少ない結果となった。

 これを世代別で見ると、Z世代では「お金を増やしたい」「好きなこと以外は節約したい方だ」「将来のお金が不安」が上位にランクインし、「貯蓄が苦手」「たくさんお金を使いたい」「貯蓄はしていない」が下位にランクインする結果に。

 さらに60代では「身の丈に合った支出をしている」「現金より、キャッシュレス決済のほうが便利だ」「ポイントを意識して買い物をするようにしている」が上位にランクインし、「好きなものにとことんお金を使いたい」「貯蓄はしていない」「たくさんお金を使いたい」が下位にランクインした。

 全体では上位の回答には世代別の差異はみられないものの、下位の回答のうち「たくさんお金を使いたい」はZ世代が9.5%、全体は5.0%、「好きなものにとことんお金を使いたい」はZ世代が19.5%、全体は10.1%と約2倍の差があり、消費、金銭管理についての価値観や意識が異なる結果となった。

調査概要
  • 調査期間:2021年8月17日~8月19日
  • 有効回答:50,000人
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:15~69歳の男女※アンケート調査により回収されたサンプルを人口構成比に合わせるために、ウエイトバック集計を実施

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