そごう・西武は、2021年9月2日(木)、西武渋谷店パーキング館1階にオープンするメディア型OMOストア「CHOOSEBASE SHIBUYA(チューズベースシブヤ)」における会場構成を決定。
会場は4つのエリアで構成され、それぞれに異なった体験を提供。2つある展示室エリアでは、D2Cブランドを中心に、51ブランドの商品を展開。これらのブランドは、同ストアのキーワードである「サステナビリティ」を切り口にキュレーションされている。展示室に施される空間演出を通じて“私たちの未来”を考えるきっかけを提供したい、という想いがこのエリアに込められた。3つ目のエリアには、FABRIC TOKYOから、働く女性のためのオーダーウェアブランド「INCEIN」の1号店が登場。3Dスキャンボックスで身体を採寸し、サイズとデザインを自分好みにカスタムオーダーすることが可能。
商品展示だけではなく、ラウンジエリアも用意しており、完全キャッシュレスのパーソナライズドカフェ「TAILORED CAFE」を展開。自家焙煎のものを中心に、多彩なフレーバーのコーヒー豆を揃えており、気分に合わせて好みの味わいを選ぶことが可能。専用モバイルオーダーアプリ「COFFEE App」を使い事前注文することで、待ち時間なくスムーズに商品の受取りができるほか、毎日スペシャルティコーヒーを楽しめる月額定額プランも提供する。
オープン時には、Googleが提供するさまざまなデバイスによって、YouTubeの音楽視聴に新しい楽しみかたを提案するプロジェクト“I DISPLAY music.”の特別ブースを設置。本プロジェクトにて制作されたAdo「夜のピエロ(Teddy Loid Remix)のMVの世界観を、Googleの最新ガジェットや、非接触ディスプレイを搭載した装置とともに体感できる。さらに「TAILORED CAFE」にてAdoとコラボレーションした限定カフェラテや、Adoのレコーディング部屋をモチーフにしたカフェブースも用意している。
さらに、商品説明など販売員の役割の一部をスマホで担うという次世代の店舗のありかたを体感してもらう狙い。ショールーミングストアとは異なり、全商品が持ち帰りに対応。公式オンラインサイトでもストアと連動した商品を展開するため、店頭で購入を迷った場合でも、自宅でゆっくり検討、購入することができる。
OMOストアでありながらテクノロジーに寄りすぎない人間的な消費の在りかたを体験できる場を作る上で、百貨店ならではの「編集」というキーワードをもとに、余白のある世界観の構築を目指した。
ストア全体は2本の太い通路がクロスした構成に。各エントランスから十字路に向かってわずかに先細りしており、かつ有機的な曲線を描いた光のラインが奥へと誘引することで、没入感を強く感じる空間となっている。十字路にはBASEと呼ばれる4つのエリアが隣接し、共通した世界観の中でそれぞれに素材の個性を与えた。天井が低く半地下のような建築特性を活かし、彩度のないワンカラーの世界に、あえて暖かみを消したブルーの塗り床が「少しの違和感」として未来への兆しを感じられるようなアソートカラーとなっている。シルバーからブルーのグラデーションを施したトタンパネルはブルーモーメントを彷彿とさせ、渋谷ならではのヤンチャさを演出しながらも特別な体験を提供する。
CHOOSEBASE SHIBUYAのキーワードであるサステナビリティに於いて、ブラウン管を使用した破砕ガラス、ストランドボード、再生アルミといったエコマテリアルを各所に使用。またPOPスタンドやライザーアイテムといった細部にも今回の施工で生まれた端材を再活用。内装設計は乃村工藝社のデザイナー亀田氏を中心としたデザインチーム、「no.10」が担当している。