そごう・西武は、オンライン上で趣味や関心事を切り口とした顧客コミュニケーションを目的に、ファンコミュニティサイトの立ち上げを発表。サイトの名称は「マニア区」で利用は無料、運営開始は2021年9月下旬を予定している。
同社は、個人の趣味趣向が多様化する中で、従来型の年齢・性別や過去の購買履歴からニーズを予測するマーケティング手法の効果が薄れていると考察。顧客との関係構築を見直し、新たに「好き」「興味がある」といった関心事に焦点を当てた顧客セグメントを取り入れた。ファンコミュニティという顧客参加型のサイト運営を通じて、顧客の投稿やリアクションの内容からリアルなニーズに近い顧客分析を行い、商品・サービスの提供に活かしていくとしている。サイトの詳細は次のとおり。
ファンコミュニティサイト「マニア区」の特徴
ファンコミュニティの形成
サイト上で「日本酒マニア」や「カスタード好き」など趣味・関心事によるコミュニティを形成。画像や使用感、豆知識などの投稿を募り参加者の相互コミュニケーションによるファンクラブ化を促進する。ファシリテーターとしてそごう・西武の社員も参加し、おすすめ商品やサービスの情報発信を行う。
店頭活性に活用
サイト運営を通じて、より深く、より実態に即したマーケティングデータの収集を行う。ここで得た情報を活用して今まで扱いのなかった品揃えや特集を実施する予定。ファンコミュニティ上で好評だった企画を店舗で開催するなど店頭の活性化も行う。
WEB版「SHOPやろうぜ」としての活用
そごう・西武では、従業員が個人的に深く興味を持つジャンルの商品を扱うポップアップショップ「SHOPやろうぜ」をリアル店舗で展開している。同社はファンコミュニティ運営を通じて得られたマーケティングデータを活用することでWEB版の「SHOPやろうぜ」を立ち上げ、OMO型のビジネスにつなげていくとしている。