シタテルは、クラウド上で生地・附属の在庫確認および発注が可能となる「生地・附属デジタル管理機能」を「sitateru CLOUD(シタテルクラウド)」に追加実装した。これにより、初回リリース時にはヤギ、および清原の2社が取り扱う生地・附属品をクラウド上で購入・管理することができる。
現在、アパレル事業者が生地や附属品を購入する場合、都度、各メーカーに在庫確認を行うことが主流となっているが、各メーカーによって購入方法(ウェブ、メール、電話など)が異なるため、生地や付属品の購入には手間と時間がかかる。また、購入履歴の確認方法や伝票も各メーカーによって異なるため、アパレル事業者がそれらを統一して管理することは困難な状況となっている。
さらに、生地や付属品の種類によっては、サンプル生産から量産確定までの間に在庫が切れてしまうこともあり、アパレル事業者にとって課題となっている。
同社は、2020年4月にクラウドを用いたデジタル衣服管理ツール「sitateru CLOUD」をリリース。衣服の生産管理や工場とのコミュニケーションのデジタル化を実現したが、今回追加する「生地・附属デジタル管理機能」により、デジタル化の遅れたアパレル業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)をより一層、推進していくという。
同機能では、次の機能を備えている。初回リリース時に在庫確認や発注を行える製品は、ヤギ、および清原の2社が取り扱う生地・附属品となっているが、今後、順次出品企業を拡大していく予定とのこと。
主な機能は次のとおり。
在庫確認
各メーカーの生地・附属品について、在庫状況をリアルタイムに確認することができる。目当ての商品については、在庫数が変動した際にアラートを出すことも可能。
購入
各メーカーとクラウド上で直接やりとりを行い、製品を購入可能。各メーカーの与信枠獲得などは不要。
管理
購入履歴から必要材料を購入したかどうかの管理や、関係者への共有を簡易に行える。発注漏れや、発注の重複を防ぐことに役立つことが期待される。
なお、同機能で購入された製品の請求元は、シタテルとなる。