SELFは、ECサイト向けセールスオートメーションAI「SELF LINK」を東急百貨店へ実証導入。その結果、SELF LINKの利用ユーザーは、非利用ユーザーに比べ、コンバージョン率約2.5倍、顧客単価約1.6倍の効果が出たと言う。
SELF LINKは、ユーザーとの会話によって「ユーザーをより深く理解する技術」に、「商品要素を理解し解析する技術」を組み合わせることで、実店舗での接客のような会話や提案を、ECサイト上で可能とするシステム。一般的なECサイトであれば2〜3週間程度で導入が可能なSaaS型サービスである。
実証導入概要
東急百貨店オンラインショップ上で、SELF LINKが搭載されたAI接客店員が、ユーザーのサイト滞在情報やユーザーとの会話履歴などから、個々のユーザーにマッチした商品提案を実施。「父の日特集」「渋谷ワインステーション」「お中元」のギフト提案を中心にオンラインショップ上での接客を展開した。
- 導入サイト:東急百貨店オンラインショップサイト「東急百貨店ネットショッピング」
- 期間:2020年6月8日(月)~2020年6月16日(火)の9日間
導入効果
導入効果は、サイト上のAI接客店員との会話を「利用したユーザー」と「利用しなかったユーザー」とを比較。
コンバージョン率
サイトユーザーのうち、SELF LINK非利用ユーザーに比べ、SELF LINK利用ユーザーのコンバージョン率が約2.5倍高くなる結果が得られた。この結果から、「ユーザーのニーズにマッチした商品提案」をすることで、コンバージョン率がより高まると判断。
※今回のPOCでは、「カートに入れる」=「コンバージョン」と定義。
顧客単価(ユーザーひとりあたりの平均購入金額)
顧客単価についても、SELF LINK非利用ユーザーに比べて、SELF LINK利用ユーザーのほうが、約1.6倍高くなる結果が得られた。
今回の実証実験ではギフト提案が中心であり、ユーザーのニーズにマッチした商品提案をすることで、金額が少々高くなっても、「これなら喜んでくれそうだ」「送ると喜びそうだな」といったユーザー心理に訴えることができたものと、SELFでは考察。また、ユーザーのニーズにマッチした商品提案をユーザーに満足してもらうことで、顧客単価も自然と上がったものと推察している。