画像認識で商品棚をデジタル化するTraxは、消費財を扱う企業向け店頭施策ソリューション、マーチャンダイジングのための画像認識サービスを展開するPlanoramaの買収を発表。同社は、2019年に中国でAIとビッグデータサービスを手掛けるLenzTechと米国に拠点をおくショッピングポイントアプリのShopkickの買収も行っており、今回は3度目の企業買収となる。
Traxは、シンガポールに本社を構え、消費財メーカー・小売業者の効率化をデジタルの力を用いて行う企業。AIを活用したデジタルリテイルエグゼキューションとマーチャンダイジングを行い、ユニリーバ、モンデリーズ・インターナショナル、コカ・コーラなど、多数の多国籍企業の事業をサポートするヨーロッパの企業 Planoramaを買収することにより、顧客により近いところで、これまでのリテールソリューションにないツールの提供と、Traxのソリューションのさらなる強化を目指す。
各社のコメントは下記の通り。
Trax CEO兼共同創設者 Joel Bar-El氏
我々が多くの顧客にサービスを提供し、顧客のビジネスの可能性を広げ続けるなか、今回の買収は非常に意義のあるものです。両社の革新的な企業風土が合わさることで、両社の最先端のテクノロジーや、商品ラインナップ、ノウハウや才能の提供が最大限に活用されるでしょう。世界中の消費財メーカーや小売業者に向けてすばらしいサービスを展開することができると確信しています。
Planorama CEO Ayoub Khammari氏
Traxと共にビジネスを展開していくことを大変喜ばしく思います。両社とも、小売業界に最高のテクノロジーと可能性を提供したいという目標を掲げています。顧客やパートナー企業に更に良いサービスを提供し、ビジネスの成長へ大いなる期待を持っていただけるでしょう。
Trax CCO兼共同創設者 Dror Feldheim氏
Traxは長年にわたり、その目的に合わせたソリューションとサービス、そしてCPGの専門知識で小売業界を再定義してきました。今後はPlanoramaと力を合わせて、今日の小売業が直面している最も広範的かつ体系的な問題を解決するための包括的なクローズドループアプローチを提供していきます。