セールスフォース・ドットコムは、Salesforce Commerce Cloudのポートフォリオを拡張する新製品として、ビジネス購入者向けコマースプラットフォームの新製品「Salesforce B2B Commerce」の提供を開始することを発表した。
Salesforceのプラットフォーム上にネイティブに構築されたB2B Commerceは、従来から提供しているCommerce Cloudが消費者向けに実現する高度にブランディングされたEコマースでの購買体験を、ビジネス購入者向けにも実現することを支援する製品である。
本サービスをSalesforceのCRM製品と合わせて活用することで、企業はインテリジェントかつ統合された購買体験を、あらゆるチャネルや業務において横断的に提供できるようになる。
B2B Commerceが提供する主な特徴は下記の通り。
- 消費者向けのコマースプラットフォームのような利便性の高いユーザーエクスペリエンスを提供し、ビジネス購買を簡易化かつ効率化
- アカウント階層、複雑な価格設定、カスタムカタログ、アカウント管理、柔軟性のある購買・出荷オプションといった高度なB2Bコマース機能によって、購買作業の効率性を向上
- サブスクリプション、マルチストアフロント、マルチディストリビューター、マーケットプレイスといった複数のコマースモデルを管理
- B2B CommerceとSalesforceのCRMワークフローや企業がSalesforce CRMに保有する顧客データ(アカウントや連絡先など)を組み合わせることで、顧客情報を一元管理
- ビジネス向けコマース、マーケティング、セールス、コミュニティ、サービスにわたるシームレスな顧客体験を、CRMプラットフォーム上で構築可能
B2B CommerceがCommerce Cloudの製品群に加わったことで、企業はデジタルコマースへのシフトを有利に活用できるようになる。B2B Commerceによりビジネス購入者は、消費者がEコマース上で買い物をするのと同じようにオンラインで製品を閲覧し購買できるようになる一方で、カスタムカタログ、認証ログイン、ワンクリックでの大量注文の再発注、複数の配送地点と決済方式、および数百から数千のSKUによる発注機能など、複雑のビジネス購買に必要となるB2B特有の機能も利用できる。
また、B2B CommerceとCRMデータを組み合わせることで、メーカーや卸売業者、販売代理店はシームレスにビジネス購入者の顧客情報と購買状況を関連づけることが可能。また、ビジネス購入者は販売元との契約に元づいた価格や条件が画面に反映されているため、販売元に各種条件を問い合わせることなくEコマースでの購買を完結することができる。