日立製作所のインド子会社であるHitachi Payment Services Pvt. Ltd.(本社:インド、以下日立ペイメントサービス)とインドの国営商業銀行であるState Bank of India(本社:インド・ムンバイ、以下インドステイト銀行)は、インドにおける次世代電子決済サービス基盤の構築に向け合弁会社を設立することで合意した。
具体的には、インドステイト銀行の100%子会社であるSBI Payment Services Pvt. Ltd.(以下、SBI-PSPL社)に対する日立ペイメントサービスによる出資(出資持分:約26%)を通じて、SBIPSPL社を両社の合弁会社とする計画となっており、両社は本契約に基づき、今後インド当局による認可など各種手続きを進めていく。
インドステイト銀行は、顧客数は4億2千万を超え、60万台強のPOS端末を展開しており、SBI-PSPL社を通じて、大規模な電子決済の加盟店ネットワークを有している。
日立ペイメントサービスは、インド国内の金融機関向けにATMのマネージドサービスや、POS端末、モバイルPOS端末などを用いた決済プロセッシングサービスを提供しており、大手金融機関をはじめとした強固な顧客基盤と、その実績に基づく現金・非現金両分野における決済サービスの優れた技術・ノウハウを有している。インドステイト銀行向けには、2011年以来、決済サービス基盤の導入・運用管理を行ってきた。
今回日立は、電子決済加盟店開拓(アクワイアリング)事業を展開するSBI-PSPL社への出資を通じて、POSを中心とするアクワイアリング事業へ新たに参入する。また、同銀行がもつ顧客基盤や拠点ネットワーク、顧客信用力と、日立グループが持つ電子決済サービスの技術・ノウハウ、ビッグデータ分析やAIなどの技術を融合することで、さらなる利便性の向上と高品質化を実現する電子決済サービスのシステム基盤の構築に取り組むなど、インドにおける電子決済サービス事業の進化・拡大に貢献する。