オイシックスドット大地と三越伊勢丹は、2018年3月に協業提携契約を結んでおり、両社のそれぞれの強みを生かし、「ISETAN DOOR」の事業成長を目指す。
ISETAN DOORは、伊勢丹新宿店で人気のブランドの商品と、生鮮品をはじめ、日常生活品などを購入できる定期宅配サービスである。同サイトでは、三越伊勢丹の百貨店を利用する顧客層に対し、日常的に利用できるサービスを目指し、まずは食品から取り扱いを開始する。食品から開始し、今後、より日常使いしやすい食品以外の商品の取扱いなど、商品の拡充も検討していく。
三越伊勢丹は、従来のハレの日を中心とした需要に加え、顧客接点を高頻度かつ定期的にするため、日常的に利用する食品領域から、定期宅配サービスを開始する。約200万人のデジタル会員の顧客基盤を生かした「ISETAN DOOR」サイトへの集客や、伊勢丹新宿店で扱うブランドを中心とした商品、食品スタイリストが目利きをした商品の品ぞろえを提案し、事業の拡大を目指す。
オイシックスドット大地は、サブスクリプションのノウハウや機能など、食品の定期宅配事業運営で培った「マーケティング・プラットフォーム」と「フルフィルメント・プラットフォーム」を活用し、ISETAN DOORの運営支援を行う。
なおオイシックスドット大地では今後、NTTドコモとミールキット専用ECサイトを立ち上げる予定で、いずれも同社プラットフォームを活用した事業展開をしている。自社事業と他社からの受託を合わせた総流通金額を増加させることで、食品ECマーケットや高付加価値食品マーケットの拡大を図るとともに、物流の効率化も図る。