「フルアウトソーシング for ファッション」は、事業者のヒアリングをもとにコンサルティングを行いながら、ネットショップの立ち上げから、商品撮影やサイトの更新、物流(在庫管理・商品発送)、顧客対応、販促施策や、広告運用といった集客まで、ファッション関連のネットショップ運営に必要な各種業務をワンストップでサポートするサービス。
本サービスは、ファッション・雑貨を中心に100社以上のEC支援の実績を持つ株式会社retroから、GMOメイクショップがEC受託事業を譲り受けた形。retroにて同事業を担っていた、佐々木晶俊さんがリーダーとなり推進する。
「フルアウトソーシング for ファッション」提供の背景には、2017年のMakeShop流通額のうち、アパレルカテゴリが前年比34%増と高い成長率を見せていること、売上が伸びるほど、ネットショップ側からささげなど運営業務へのサポートを求められる機会が増えたことなどがあり、「お客様のご要望にお応えする形」(GMOメイクショップ代表・向畑憲良さん)でのサービス提供に至ったとのこと。ファッションカテゴリ以外での展開も、視野に入れているそうだ。
価格競争でブランドを毀損しないよう「買い取りサービス」を提案した例や、BtoBとBtoC用の在庫を分けて管理していたのを機会損失を防ぐため統合した例など、クライアントの商売に深く踏み込んだ事例を紹介してくれた。料金体系は成果報酬型で、クライアントごとに見積もり。1日100件以上の出荷規模が目安で、成果報酬型で請け負ってビジネスとして成功しそうであれば受託するとのこと。初年度は本サービスの売上で3億円、3年後には20億円を目指すとのこと。
GMOメイクショップ代表・向畑さんは、本サービスを「餅は餅屋」と表現。EC運営はプロに任せ、本業である商品企画やサービスなどに注力するのも選択肢のひとつだとの考えだ。そして、ショッピングモールの存在もあり競争の激しい市場ではあるものの、ブランドを毀損しない「本店サイト」の重要性を訴え、会見を締めくくった。
カートASP「MakeShop」を利用する全ネットショップの、2017年年間総流通額(2017年1月~2017年12月の受注額)は1,480億円に達しており、同社調べによれば6年連続でネットショップASP業界でナンバーワンとなっている。