オイシックスは、フードテック関連への投資・提携を行う投資部門「フードテックファンド」の第2号案件として、食のシェアリングエコノミー事業を手掛ける、ふらりーとを完全子会社化することを2017年4月13日(木)に合意したと発表した。
オイシックスは、高付加価値食品をインターネットで販売することを主力事業としており、その企業理念を実現するため、食に関する企業との事業、資本提携を推進する「フードテックファンド」部門を2016年10月に設立していた。同社では、フードテックファンドの推進にあたり、今後さらに社会に広まっていくであろう「シェアリングエコノミー(*1)」に着目し、フードテックファンドの第2号案件として、ふらりーとを完全子会社化することを決定した。
一方、ふらりーは、主婦などの空き時間を活かした家庭料理のシェアリングサービスを手掛けている。オイシックスのサブスクリプション型(定期購入型)食品Eコマースとしてのプラットフォームや13万件以上の顧客データベースを含むプラットフォームを活用し、食の新しいスタイルの構築をすすめ、3年後には月間流通総額1億円を目指している。また、主婦などの空き時間を活用した家庭料理のシェアリングサービス「ごふぁん」を提供予定で、2017年5月末にベータ版サービスを開始し、2017年秋には本格展開を目指している。
オイシックスは、中国で「食のシェアリングエコノミー」が時価総額200億円規模、1日5万食を提供するサービスがあるなど注目されていることや、日本でCtoC市場の認知拡大が進んでいることなどをあげ、こういった社会のニーズを汲み取り、今後も、「食」の分野でCtoCサービスに取り組むスタートアップ企業に対して投資を行い、より早く実用化・事業化していくことを目指すと発表した。
*:シェアリングエコノミーとは、カーシェア、駐車場、民泊、衣料品、会議室など様々なジャンルでサービス化されており、インターネットを介して、使われていない資産を活用すること。