はてなは、UGC(User Generated Contents:インターネットを利用してユーザーが投稿したコンテンツ)とネイティブ広告を組み合わせた新しい広告商品「ユーザーコンテンツ活用型ネイティブ広告」の販売を2017年3月9日より開始した。
本サービスは、「はてなブログ」に投稿されたユーザーのブログ記事と「はてなブックマーク」のネイティブ広告を活用し、企業のコンテンツマーケティングを支援するのが目的。ユーザーコンテンツ活用型ネイティブ広告は、Netflixオリジナルドラマ「火花」の配信開始にあたって同社で実施したキャンペーンを正式メニュー化したものだという。
同作のキャンペーンの概要は次の通りだった。
- はてなのブログサービス「はてなブログ」のユーザーに向け、Netflixオリジナルドラマ「火花」に関する「お題」を出題(お題は「火花の感想」またはストーリーに関連したキーワードである「夢と挫折」)
- ユーザーは「お題」に沿って書いたブログ記事をはてなブログに投稿
- 「お題」に沿って書かれた記事には自動的にNetflixが公開している「火花」の予告編(YouTube動画の埋め込み)が掲載される仕組み
- 投稿されたブログ記事をはてなとNetflixで確認・選定
- ピックアップしたブログ記事を、はてなブックマークのネイティブ広告枠に掲載
はてなブログを使ったユーザー参加型の投稿キャンペーンには以下のような特徴がある。
- 企業からの紹介とは異なる、ユーザーによるリアルな感想や熱量の高い声を集めることができる
- 自動的に掲載される宣伝素材(任意の予告編や画像)により、記事を通じた商材(作品)のPRが可能
- ブログユーザーによる良質な記事コンテンツの投稿を活性化できる
これらの特徴は、コンテンツマーケティングに取り組む企業の「コンテンツの制作ノウハウがない」「コンテンツ制作の手間や費用が捻出できない」という課題にユーザーの力を借りることで対応できるという。また、はてなブックマークのネイティブ広告枠からキャンペーンを通じて投稿されたブログ記事に誘導することで、「インターネットで話題の記事」と一緒に自然な誘導枠からコンテンツを楽しんでもらうことが可能となる。ソーシャル拡散の起点になることも多いはてなブックマークでは、ユーザーによる積極的なソーシャルシェアも期待できるという。