NECネッツエスアイとオンライン決済サービス「PAY.JP」を運営するBASEは、電源も回線も不要な電子スタンプを顧客のスマートフォンのアプリ画面に押すという簡単な操作で商品やサービスの代金決済を実現する、モバイル電子決済認証基盤を開発した。両社は2017年3月18日~19日に、沖縄県石垣市主催の「やいま石垣さんばしマーケット」にて実証実験を行う。
今回開発した本モバイル電子決済基盤は、NECネッツエスアイが店舗に提供する電子スタンプ「PlusZone/Stamp(プラスゾーン・スタンプ)」、顧客がスマートフォンにダウンロードするNECネッツエスアイの専用アプリ、顧客があらかじめ金券(モバイルクーポン)を購入するBASEのオンライン決済サービス電子決済基盤「PAY.JP」から構成されている。
店舗は、クレジットカードの読み取り端末やPOS端末などを導入することなく、電子スタンプを設置するだけで、導入コストや手間を抑えながら日本円を有していない訪日外国人顧客への対応が可能となる。
今回の実証実験は、外国人観光客の多い同マーケットにおいて顧客のスマートフォンと店舗の電子スタンプを組み合わせることで、現金を持たずに買い物ができる本基盤を活用して行う。具体的な実験イメージは下記の通り。
- 事前準備(顧客):スマートフォンに電子スタンプ利用のための専用アプリをダウンロード。
- 事前準備(店舗):店舗ごとに電子スタンプを準備。
- モバイルクーポン購入(顧客):商品引換用のモバイルクーポンをBASEが提供するオンライン決済サービス「PAY.JP」にて購入。
- 商品引換(顧客/店舗):必要な金額分のモバイルクーポンをスマートフォンの画面に呼び出し、店舗側が電子スタンプを押すことでクーポンの消費、および商品引換が完了。
- 店舗への支払い(店舗):マーケット終了後、モバイルクーポンの消費額に応じた金額を「PAY.JP」より店舗に振込み。