イー・ガーディアンは、2016年（2016年1月1日～2016年11月31日）のネット炎上事象を独自に算出し、炎上のきっかけとなった事象や傾向を調査した結果を「2016年炎上ランキング」として発表した。ランキングは以下のとおり。
| 順位 | 項目名 | 具体例 |
|---|---|---|
| 1位 | 著名人（44％） | 芸能人の不倫、アイドルグループの解散、ライブ衣装騒動など |
| 2位 | 企業 （30％） | TVCM差し止め、異物混入、過労、隠ぺい問題など |
| 3位 | 一般 （14％） | 「保育園落ちた日本死ね」の待機児童問題、人種差別発言など |
| 4位 | 政治家（10％） | アメリカ大統領選挙時の女性軽視発言、前都知事の政治資金問題など |
| 5位 | その他（2％） | 公務員の不祥事など |
企業炎上は下半期に集中。即時対応の炎上期間は約1ヶ月、不誠実対応は3ヵ月を超える結果に
下半期にかけて企業がきっかけの炎上案件が増加。事象が多かったことに加え、不正や商法などの課題が明るみに出た際の事後対応が批判を呼び、炎上期間が長期化していることも要因に挙げられる。
炎上発生から即時に対応した企業の多くは終息までに1ヵ月程度かかり、隠ぺいや不誠実な姿勢が見られた企業は3ヵ月を超えるなど、リスク対策の有無が企業ブランディングを左右する結果となった。
賛否両論の意見を表明するコメンテーター型ユーザーが増え、連鎖的な炎上が多数発生
芸能人の不倫問題、待機児童問題に対する一般人のコメントなど、賛否両論が飛び交うことにより連鎖的な炎上が増加する傾向が見られた。更にそこから著名人の発言などにより、消えかけた火が更に燃えなおすなど、長期間に渡って炎上し続ける事象も発生していた。
【調査概要】
2016年1月～11月の期間に、特定のまとめサイト、ニュースサイトに掲載された炎上事象557記事より独自調査を実施。
