「ニールセン デジタル広告視聴率」に新機能
デジタル広告業界では近年、デジタル広告キャンペーンの効果測定において、広告配信数を意味する「配信インプレッション」よりも、実際に視聴者が広告を閲覧できる状態にあった「ビューアブルインプレッション」を採用する動きが顕著になっている。これに伴い、広告主や広告代理店も配信された広告が狙った視聴者によって視聴可能であったという保証をより強く求める傾向にある。
こうした状況を踏まえて、ニールセンはデジタル広告測定ソリューション「ニールセン デジタル広告視聴率(Nielsen Digital Ad Ratings)」において、利用顧客企業が採用しているビューアビリティ測定ツールを使用して、デモグラフィック属性別のビューアビリティ測定を可能する機能拡張を発表した。
日本を含むデジタル広告視聴率が導入されているすべての市場で今後、すべてのPCディスプレイ広告や動画広告のインプレッションにおける視聴者の性別や年齢別のビューアビリティの測定が可能となる。
視聴者の属性別分析が可能に
この新機能ではビューアブルインプレッションが視聴者の性別や年齢別に測定可能になるため、同ソリューションの利用者はデジタル広告キャンペーン効果のより詳細な分析、最適化や評価を実現。また、広告を閲覧できる状態にあった視聴者数やGRPをデモグラフィック属性別に把握し、サイトや掲載面ごとのオンターゲット比率を知ることができる。
また、複数の統合ビューアビリティ測定プロバイダーが提供するツールをサポートし、複数のビューアビリティ閾値に柔軟に対応。利用者に選択肢を提供することで、変化の激しい業界への対応を支援する。
日本ではフェイスブックのユーザー・データベースを活用
「ニールセン デジタル広告視聴率」の日本でのサービス提供は、フェイスブック社とのパートナーシップによって実現した。日本で2,400万人の登録者数がいるフェイスブックの巨大なユーザー・データベースをパネルと見立て、その情報とニールセンの持つ市場代表性の高いオンライン・パネルの情報とを複合的に組み合わせることにより、日本のオンライン・ユーザーで広告に接触した人々を性別、年齢層まで把握することが可能になっている。