Walmartは6月20日、中国のJD.comと広範囲な戦略的提携を発表した。これによってWalmartは中国でECのビジネスチャンスを大幅に拡大するとともに、Walmart店舗、会員制ネットスーパー「Sam's Club」において、JD.comユーザーのトラフィックや即日配送のネットワークを活用することが可能になる。
Walmartはネットスーパー「Sam's Club」の旗艦店をJD.comに開設し、高品質な輸入商品を、JD.comの即日・配送ネットワークを通じて中国全域の消費者に提供する。また、JD.comのO2Oジョイントベンチャー「Dada」によって、Walmart店舗は生鮮食料品などを注文から2時間で届けることが可能になる。
また、Walmartが2015年に買収した中国のネットスーパー「Yihaodian」については、JD.comが「Yihaodian」のブランド、ウェブサイト、アプリを譲受。両社が連携してビジネス拡大に注力する。また、Walmartは、JD.comの新たに発行されたクラスA普通株式144,952,250株を取得。これはJD.comの発行済み株式の約5%を占める。