北欧人気が高まる中、宝島社では「ムーミン」「リサ・ラーソン」「マリメッコ」など、北欧ブランドの「ブランドムック」の企画・開発を行ってきた。北欧での取材を行う中で優秀なデザイナーを発掘し、編集部自ら、オリジナルテキスタイルの開発・プロデュースを行い、ブランド「kippis」として創設。2012年から、バッグや傘、手帳など15アイテムを「ブランドムック」として発売。反響が大変大きく、売り上げも好調なことから、「オリジナルブランド」として独立し、ライセンス事業をスタートすることになった。
宝島社のライセンス事業、第一弾ブランドとなる「kippis(キッピス)」は北欧、フィンランド ヘルシンキ在住のデザイナーを起用し、自然をモチーフにした温かみのあるテキスタイルが特徴。伊藤忠商事と提携し、ハンカチやタオルなどの製造・販売・輸出入を行う川辺を通じて、今秋、三越伊勢丹グループ、そごう・西武グループ、J. フロント リテイリンググループ、髙島屋、東急、マルイなどをはじめとする、全国の主要百貨店約150店舗で展開することが決定している。
宝島社は服飾雑貨にとどまらず、今後も様々なジャンルのライセンス商品を展開すると意欲的。ファッション雑誌販売部数トップシェアの強みを活かし、20~50代の年齢層をカバーする、9誌の女性ファッション雑誌編集部のバックアップのもと、商品を雑誌誌面でも紹介することで、「kippis」ブランドの認知向上と販売促進を図る。
宝島社は10月20日にECサイト「kuraline(クラリネ)」を開設したばかり。同サイトでは「北欧」と「和の手仕事」をテーマに、ライフスタイル雑誌『リンネル』編集部が厳選したアイテムを販売する。