そもそも楽天市場のデザインは、パーツごとに日々細かい改善が行われているが、「それだけでは、全体のデザインとしてはトレンドと差が出てくる」(楽天・河野奈保執行役員)。
そこで7月1日より、一部ユーザーに対して新デザインを表示するA/Bテストを実施し、寄せられたフィードバック等をもとに、今回の新デザインにリニューアルした。
大きな特徴としては、一番上のメニューバーが、楽天市場の象徴ともいえる「クリムゾン・レッド」ではなく、グレーを用いた、シンプルなデザインになっていること。また、ブロックリンクで操作性を向上。どちらも、いずれスマホにも反映することを想定した変更である。
グレーになったトップのメニューバーには、カード、トラベル、infoseek、証券、銀行など、楽天グループ内のサービスが並び、クロスユースを促進。楽天市場の人気商品、おすすめ特集の下にある、「楽天グループのおすすめ特集」の画像バナーも同様の狙いだ。
A/Bテストの結果ではあるが、リニューアルにより、「下層のCTRが向上」、「ライトユーザーの転換率が向上」といった成果につながっているとのこと。スマホ版への反映については、「お客様のデザインへの『慣れ』も非常に重要。ユーザーの反応を見ながら行う予定」とのことだ。
楽天市場トップページの大きなリニューアルは、2011年3月に、2カラムから3カラムに変更して以来とのこと。