『ZenClerk』はユーザーのサイト内の閲覧行動やマウスの動きをリアルタイムに解析し、統計・行動経済学上、リアルタイムかつ最適なタイミングでサイト閲覧者にオファーを提示する販促支援サービス。Emotion Intelligenceが開発、運営している。
今回の資金調達は、ZenClerk事業の強化および海外展開準備が目的。調達額は非公開。出資先の米投資ファンドは、「ユーザーの行動から、次にどのような行動をするかを予測できる彼らの技術には何兆円もの価値になりえる」点などを評価。
Emotion Intelligence代表は、今回の資金調達について、以下のようにコメントしている(改行、太字による強調は編集部)。
「当社が提供する『ZenClerk』は、市場リサーチと初期開発を米国シリコンバレーで行ったこともあり、日本国内でのサービス提供当初より米国EC企業・米国投資家から高い期待をいただいてまいりました。
ステルス期間を含め、『ZenClerk』の提供開始から約2年が経ちました。ECユーザーの生の購買行動データを大量に蓄積したことで、現在では様々なニーズを抱えた多数のクライアント様のCVR向上に貢献できるための十分な知見とデータ量・特徴量を保有するに至っています。
米国では今、マーケティング自動化ツールが供給過多状態にあり、運用担当者にかかる負荷が問題になっています。より運用コストが低く、投資対効果の高いソリューションが強く求められております。その中で、『ZenClerk』はアメリカの他のソリューションをリードする存在であると認められ、今回のSocialStarts社からの出資に至ったと考えております。
今後も基幹エンジンである人工知能『Emotion I/O(読み:エモーション アイオー)』の精度を向上させ、EC業界全体の発展に貢献していけるよう尽力してまいります」