ラクスルグループの100%出資子会社であるラクスルバンクは2025年11月27日、中小企業向け金融プラットフォーム「ラクスルバンク」を正式リリースしたと発表した。本サービスは、GMOあおぞらネット銀行と提携し、BaaS(Banking as a Service)を活用したオンライン完結型の銀行サービスである。
ラクスルバンクでは、法人向け口座の開設をパソコンやスマートフォンから申込可能とし、書類のペーパーレス化やオンラインでの本人確認により、審査条件を満たせば最短で当日利用が可能となっている。口座開設後は、即時で振込や入金、残高照会、取引履歴ダウンロードなどが利用できる。
取引面では、他行宛て振込手数料が1件119円(税込)と低価格に設定されており、一般的な店舗型金融機関と比較して約40%のコスト削減が見込まれる。また、「ラクスルバンクデビットカード」を利用すると、通常2.0%のポイント還元があり、ポイントはラクスルの印刷や広告、ホームページ制作サービスで1ポイント=1円として利用できる。デビットカードの発行手数料や年会費は無料で、利用明細もリアルタイムでアプリから確認でき、経費精算の効率化が期待される。

セキュリティ面においては、GMOあおぞらネット銀行によるFISC安全対策基準への準拠や二段階認証の導入により、不正取引のリスクを低減している。
今後は法人クレジットカードや後払い機能、請求書ファクタリングサービスなど、中小企業の資金需要に対応したサービス展開を予定している。
