大賞は「SILVER BULLET」運営のピー・ビー・アイ
バックヤードアワード大賞を受賞したのは、楽天SOY2014メンズファッションジャンル賞を受賞した「SILVER BULLET」などを運営する、ピー・ビー・アイ。
複数モールに出店するなど合計15のネットショップを運営しているが、バックヤード業務を4名で回しているとのこと。ツール導入による効率化や綿密なコミュニケーションにより、少数精鋭のチームが実現しているようだ。
実店舗との在庫連携、越境EC、ギフト対応自動化も評価
大賞こそ逃したものの、他にも5社のEC事業者が受賞、表彰された。
業務効率化でできた時間をマーケティングに 「ほぐしや本舗」運営の夢・八天
予測発注のためのデータをExcelで作成していたが、ツール導入で効率化。空いた時間は、新規とリピーターを区分けしてフォローメールを配信するなどマーケティングに活用している。
数十万SKUを実店舗とウェブでリアルタイム管理 総合スポーツショップ「ムーヴ」
スポーツ用品を扱う実店舗とネットショップ両方を運営、28万SKU(変動あり)と多品種多品目のため、自社サーバとツール導入でリアルタイムに在庫管理を行っている。
野球グローブにはスチーム加工を施して発送するなどのサービスも提供し、そういったサービスは実店舗のみで行う。倉庫管理システムも導入し、「店舗でありながら倉庫」という管理体制を実現しているとのこと。
One to Oneと越境ECに取り組む 「きもの京小町」運営のマルヒサ
マルヒサでは、着物ビギナー向けの、店長がコーディネートするセット商品が人気だが、備考欄に細かい要望が書かれたオーダーも多い。そういったコメントに事前に対応することで、返品率は10%に満たないまでになっている。
また、eBayやAmazon.comなどにも出店して越境ECに取り組んでいるが、在庫がそれぞれのショップごとになっている点、また言語が得意なスタッフがいないため十分な接客ができていない点が課題だとのこと。
メーカー発注で在庫ほぼなし 「鞄・財布屋本舗」運営のクリエイティブ・アライ
ツールを活用することで、ネットショップに注文が入ったらメーカーに直接発注される仕組みで、1万SKUを揃えながら在庫はほぼ持っていないとのこと。
レディース、メンズどちらのショップも運営していることから、商品番号の頭に文字列を付け、付箋で色分けするなどの工夫を実施。それにより、ユーザーから「早くてありがたい」等のレビューが多数ついているそうだ。
フリーメッセージへの対応でギフトをさらに差別化「よなよなの里」運営ヤッホーブルーイング
「父の日」を中心に、ギフトとしての注文が多いヤッホーブルーイングでは、フリーメッセージに対応し、他社とさらに差別化。ツールの活用により、備考欄に一定の文字を入れるなどの工夫で、倉庫側にもわかりやすく、フリーメッセージへの対応がやりやすくなるよう工夫している。
バックヤードカンファレンスは、複数ネットショップ一元管理ASPサービス「CROSS MALL(クロスモール)」を提供するアイルが開催。同社のツールを利用しているEC事業者のうち、バックヤード業務を効率化・創意工夫しているEC事業者が選ばれた。