K CORPORATIONは、EC販売商品の保管・梱包・発送業務を行う担当者を対象に、EC事業者・製作会社の「商品のセットアップ・保管・梱包・発送業務」に関する実態調査を実施した。
EC事業者の約40%が発送業務の一部を外部委託
同調査では、商品のセットアップ・保管・梱包・発送業務を外部業者に委託しているEC事業者・製作会社の割合が約40%にのぼることがわかった。具体的には「一部業務を外部業者に委託している」が32.7%、「全て外部業者に委託している」が6.3%だった。
最も負担を感じる業務は「梱包作業」
業務をすべて社内で対応している事業者が特に負担を感じる業務は「梱包作業」(51.0%)で、「在庫管理」(45.4%)、「発送手配」(38.1%)と続いた。
外部委託が多い業務も「梱包作業」
一方、外部委託している内容については「梱包作業」(59.6%)が最も多く、次いで「発送手配」(55.8%)、「在庫管理」(41.4%)だったことから、負担を感じやすい業務が外部委託される傾向が強いことがわかる。
外部委託の主なメリットは「コスト削減」
業務を外部委託することで感じるメリットについては「コスト削減」が46.1%で最も多かった。次いで「発送品質の向上」(28.9%)、「社内リソースの確保」(15.4%)が挙げられた。
委託業者選定で重視されるのは「信頼性」
全ての発送業務を外部委託している事業者に、業者選定で重視したポイントをたずねたところ「業者の信頼性」(40.0%)が最も多く、次いで「作業の正確さ」「発送スピード」「対応の柔軟性」が同率35.0%と続いた。業務の性質上、正確性・スピード・柔軟性など、様々な要素が選定基準となっている様子がうかがえる。
外部委託で得られる効果は「マーケティング活動の強化」
発送業務を全て外部委託することで、社内で新たに取り組めるようになった活動として、「マーケティング活動」(40.0%)や「顧客対応の品質向上」(30.0%)が挙げられた。業務の外部化が、商品販売や顧客満足度向上の活動に集中する環境を生み出している。
調査概要
- 調査期間:2024年11月27日~11月29日
- 調査対象:EC商品の保管・梱包・発送業務を担当する会社員(20代~50代の男女)
- 調査人数:318名
- 調査方法:インターネット調査
- モニター提供元:RCリサーチデータ