デロイト トーマツ グループ(以下、デロイト トーマツ)は、Z世代と他世代のライフスタイルや消費志向、購買行動、サスティナビリティ意識の違いを分析するため「国内Z世代意識・購買行動調査」を実施し、その結果を公表した。なお、同調査では次の4つの世代に分類を行った。
- Z世代:15~29歳
- ミレニアル世代:30~44歳
- X世代:45~59歳
- ベビーブーマー世代:60~79歳
Z世代の価値観:独自性とウェルビーイングを重視
Z世代は他人との差別化を強く意識し、独自性を重視する一方、節約や効率的な生活にも高い関心を持っている。特に、口コミやSNS情報を重要視し、話題の商品やサステナブルな商品、カスタマイズ可能なアイテムに強い関心を示している。
消費意向とライフスタイルの特徴(一部抜粋)
- SNSを活用したセルフブランディングに注力
- 高効率な生活を目指し、タイムパフォーマンスやコストパフォーマンスを重視
- サステナブル商品やカスタマイズ可能な商品、ジェンダーレスな商品への関心が高い
- 趣味・嗜好に合ったものへの消費を増やしたい意向。中でも、男性は「デジタルコンテンツ」、女性は「推し活」と違いがあった
Z世代の購買行動:情報源はSNS
Z世代の購買行動では、SNSが重要な情報源となっている。特に女性は購入前にSNSで口コミを確認し、話題の商品をチェックする傾向が強い。一方で、男性はテレビ番組やCMからの情報を参考にすることが多い。
購入時の決定要因(一部抜粋)
- 価格やコストパフォーマンスを最重視
- 口コミや他人の評価が重要な判断材料
サステナビリティへの高い関心
Z世代はサステナビリティにも強い関心を示している。特に10代後半から20代前半の男性では、その意識が顕著で、リユースやフェアトレード商品、アニマルウェルフェアなど、新しいサステナビリティのトレンドにも積極的に取り組んでいる。
Z世代のサステナビリティ意識(一部抜粋)
- 環境配慮型商品や透明性の高い製品を支持
- ジェンダーレス商品や代替肉など多様な選択肢への関心
調査概要
- 調査日:2024年4月下旬
- 調査対象:国内15歳~79歳の男女
- 調査人数:5,833人
- 調査方法:インターネットを利用したパネル調査(47都道府県)