I-neは、2024年10月23日開催の取締役会において、ビタミンC誘導体の成分研究化粧品を展開するトゥヴェールの株式を取得し、子会社化することを決議。また、美容・健康関連および日用雑貨を販売する東亜産業との間で、「SALONIA」の生産管理・輸出入・貿易実務・品質管理などの機能を有する同社の完全子会社・TTradingの発行済普通株式をすべて取得し、I-neの連結子会社とする株式譲渡契約も締結した。
I-neは、2023年2月16日に発表した中期経営計画にて、2025年12月期に売上高550億円、営業利益率13%を数値目標としている。そして、この達成のため「ヘアケア系・美容家電の継続成長」「スキンケア他の拡大」「グローバルの展開のさらなる成長加速」を掲げている。その一環として、今回の株式取得に至った。
トゥヴェールを子会社化
トゥヴェールは2002年の創業以来、皮膚科学に基づき厳選した成分と配合技術の研鑽により作り上げた成分研究化粧品の展開により、売上高・営業利益共に成長を続けている。
I-neは、トゥヴェールがグループに加わることで、スキンケア他カテゴリーにおけるブランドポートフォリオが拡充されるとしている。また、経営統合を通じてサプライチェーンの効率化を図り、収益力を向上する考え。
加えて、I-neはデジタルマーケティングやオフラインチャネルにおける配荷力、ブランド創出力や当社独自のブランドマネジメントシステムを最大限に活用し、EC・オフラインチャネルにおけるトゥヴェール商品の拡販や新商品の開発を実施。同社事業のさらなる成長を目指す。
TTradingの連結子会社化
I-neは、東亜産業に対してSALONIAの製造および供給を委託している。今回。TTradingの発行する普通株式100株のすべて(種類株式を含む発行済株式割合40%)をI-neが取得し、東亜産業がTTradingの無議決権株式150株(種類株式を含む発行済株式割合60%)を当面保有することとなった。
SALONIAの生産管理等の機能を、I-neグループ内に取り込み、OEM委託先との直接取引が可能となる。中間マージンの削減によりEBITDAは約8億円の改善が見込まれる。また、生産・品質管理機能を当社グループ傘下に置くことで、スピーディーな商品開発やQCD(品質・コスト・生産管理)の向上を目指すとのこと。
I-neは、上記により獲得した利益を、SALONIAにおける中~高価格帯商品の開発と販売に再投資するとしている。