楽天グループ(以下、楽天)は、「楽天エコシステム(経済圏)」の統計データにより顧客理解を深め、データに基づいた意思決定を支援する分析プラットフォーム「Rakuten Analytics」を、法人向けに提供開始した。
同プラットフォームは、個人情報保護対策のもと、企業のデータと楽天が保有する統計データアセットを連携し、顧客分析を可能とするツール。シンプルなユーザーインターフェース(UI)で、分析結果の把握を支援する。また、得られる分析結果は、広告配信や自社顧客へのマーケティング施策、商品企画などに活用可能となっている。
同プラットフォームの基盤となる楽天の統計データアセットには、AIを用いて楽天ユーザーの属性情報(年齢・性別といった人口統計学的データやライフステージ、ライフスタイルなど)を4,000以上に分類した「楽天エコシステム」のデータベース「CustomerDNA」が活用されている。同データベースでは、属性情報を実際の登録情報や購買行動など事実に基づくものと、ユーザー行動から推計したものに分類し、その属性情報を基にした多角的なペルソナ情報を提供する。
今後、Rakuten AIとの連携により、分析結果の解析を支援するAIアシスタント機能の提供、マーケティング施策実行を支援する楽天内外のマーケティングツールとのAPI連携機能実装も予定しているという。これらの機能により、顧客獲得に向けた広告配信や顧客生涯価値(LTV)向上のための顧客関係管理(CRM)施策、商品開発のための追加調査といった支援が可能となる。