大丸松坂屋百貨店は2024年9月18日、7月まで大丸東京店4階で展開していたD2Cブランドのショールーミングスペース「明日見世(あすみせ)」を、9階へ移設しリニューアルする。これにともない、面積はこれまでの約4倍に拡大。明日見世の中にカフェスペースを設置するほか、一部の商品はその場で購入できる仕組みにするなど、機能の充実化を図る。
大丸松坂屋百貨店は、現行の中期3ヵ年計画で「顧客とのタッチポイントの魅力化」「コンテンツの充実」を重点戦略に掲げている。東京駅・八重洲エリアの大丸東京店に店舗を構える明日見世は、「移動の合間の利用から『目的地化』を目指す」「消費の新しい価値観に対する『百貨店の新しい楽しみ方』を創出する」の2つの目標に向かって、多様な目的で何度も来店したくなる「体験型ストア」をテーマに、リニューアルするという。
リニューアルのポイント
- 「知る・試す・考える」ショールーミングスペースを設置
- その場で買えるショップコーナー(一部商品)を設置
- 期間限定で入れ替わるカフェを展開
- イベントの開催、インスタレーションを展示
- 「知る・試す・考える」ショールーミングスペース
同社は、商品がどのように作られたか「知る」、自分に合うか「試す」、使い続けるとどうなるか「考える」体験を通じて、顧客の内面にある「モノを買う・買わない基準」と出会うきっかけを作る展示方法やコミュニケーションを設計する。ブランドは、約3ヵ月単位で入れ替えて紹介。なお、6ヵ月単位の出品ブランドも登場する。