電通は、電通デジタルと共同で広告コピー生成ツール「AICO2(アイコ ツー/AI Copy Writer 2)」を開発した。
「AICO2」は、電通のコピーライターが考案したコピー約1万作品を学習した初代「AICO」の改良版となっており、ChatGPTなどの大規模言語モデル(LLM)を活用したもの。電通のコピーライターが長年培ってきた思考プロセスを学習させ、「AICO」以上に多様で高品質な広告コピーを生成する能力が向上しているという。
「AICO2」の概要
「AICO2」は、電通のコピーライターが考えたコピーに加え、コピーライターの意図や思考プロセスをも学習させたGPT-3.5 Turboモデルを採用。同社はこれを「創造的思考モデル」と呼び、様々なAIソリューションへの導入、検証を進めている。
「AICO2」は、「伝えたいこと」や「商品名」「解決したい課題」などキャッチコピーの要件を入力すると、「伝えるべきこと」と「表現方法」が理由とともに表示される仕様となっており、生成されたコピーの自動採点機能や一定の基準に達したもののみが出力される機能も搭載されている。
国内電通グループでは、「AICO2」をクリエイティブ人材のパートナーとして位置づけ、顧客のブランディング領域における高品質な広告制作を支援する方針を示している。