顧客体験を起点に企業変革を前進させるデザインカンパニーのグッドパッチは、化粧品の企画・開発・販売などをおこなうmshとともに、新化粧品ブランド「Ctrlx(コントロールバイ)」を立ち上げた。同ブランドは、化粧品業界で一般的とされる商品開発フロー、商習慣とは異なるアプローチで目元ケアアイテムを開発しているという。
これまで多くの企業と準委任契約を結び、デザインパートナーとして伴走支援してきたグッドパッチは、今回初めてレベニューシェアモデルを採用。今後も「レベニューシェア型 新商品共同開発ソリューション」を通じて、様々な企業とユーザーニーズに根差したアイディエーションからコンセプト作り、商品・サービス設計、販促プロモーションに至るまで、デザイナーの視点を生かして携わることで、企業や社会における新たな価値創出と課題解決につなげ、イノベーションをデザインする考え。
グッドパッチの「レベニューシェア型 新商品共同開発」
同社の「レベニューシェア型 新商品共同開発」は、企業の課題や状況に応じて、デザインディレクター、BX(ブランドエクスペリエンス)デザイナー、UXデザイナー、コピーライター、グラフィックデザイナーやUIデザイナーなど、必要な職能をもったメンバーでプロジェクトチームを組み、ユーザーニーズに根差したアイディエーションからコンセプト作り、商品・サービス設計、販促プロモーションに至るまで、一貫して携わる。
事業成長や新規事業・サービス開発、新商品開発などのアイデア創出、リソース不足などに課題を抱える企業と同社がパートナーシップを組むことで、新たな価値創出と課題解決を通じてイノベーションをデザインする仕組みとなっている。
プロジェクトの流れ(一例)
- 課題のヒアリング
- ユーザーニーズの調査(リサーチ、ワークショップなど)
- アイディエーション
- コンセプト策定
- ブランド開発
- 商品・サービス開発
- 販促・プロモーション戦略の策定
- ユーザーとのタッチポイントにおけるデザイン(ウェブサイト、アプリ、販促物など)
レベニューシェア型 新商品共同開発を通じたmshとの共創
mshは、アイメイクブランド「ラブ・ライナー」やミネラルコスメブランド「タイムシークレット」などを展開する化粧品の商品開発・販売実績を持つ企業。これまで社内でブランド設立・商品開発を実施していたが、さらなる事業拡大に向けて、業界や社内の慣習にとらわれない新たな発想を必要としていたという。
今回グッドパッチは、mshの従来型の商品開発プロセスとは異なるアプローチで、ユーザーが抱える潜在的な悩みやニーズを特定。得られたユーザーインサイトを軸に、アイディエーションと試作を繰り返し、目元ケアアイテムを共同開発した。商品開発のみならず、幅広いユーザーに新たな価値を提供すべく、ユーザーニーズや時代背景を反映したブランドコンセプトを設計し、販促・プロモーション戦略の策定、ユーザーとのタッチポイントとなるブランドサイトや販促物等のデザインなど、一貫して両社で対話し、共創している。
新ブランド「Ctrlx」について
Ctrlxは、「日々忙しいなかでスキンケアやメイクにかける時間をショートカットすることで生まれる余白を、年齢や性別を問わず楽しんでほしい」という願いを込めたブランド。
今回開発した商品は「がんばりすぎない目元ケア」をコンセプトとし、目元の悩みに合わせた目元ケア用のアイバームと肌の色味に合わせたコンシーラーを組み合わせることが特徴となっている。パソコンのCtrlキーとアルファベットキーを組み合わせてさまざまな操作をショートカットするように、目元ケア用のアイバームとコンシーラーの組み合わせでさっと目元を整えることができるとしており、パッケージや商品名もショートカットキーをモチーフとしたジェンダーレスでシェアしやすいデザインに仕上がっている。