アジアのブランドを集約した越境ファッションEC「60%」を運営するシックスティーパーセントは、既存投資家のKURONEKO Innovation Fundをリード投資家とした第三者割当増資および金融機関からのデットファイナンスを合わせ、計4.6億円の資金調達を実施した。累計調達金額は、約6.5億円となる。
なお、個人投資家の一人として、経営者/アーティストであるVERBAL氏も参加。今後はアドバイザーとして、シックスティーパーセントのブランディングや事業展開のサポートを行う。
前回の調達ラウンド(2021年4月)から、60%の月間GMVは5倍以上に伸長。取り扱いブランド数は3倍以上に増加し、商品数は10万点を突破した。今回調達した資金を活用して、国内でのさらなる事業拡大と海外展開の本格化を目指す。
60%はこれまで、主に日本国内のユーザー向けに事業を展開してきたが、2024年にはグローバル版のサイト(英語版)をリリースする。今後は、国内外のユーザーに向けた「グローバルマーケットプレイス」として、プロダクトを拡張していく。
越境ECは、物流・言語・決済・カスタマーサービスなど、ブランド単独での展開にはハードルが高く、コストがかかる。60%では、これらの要素を自社で管理する「独自の越境ECソリューション」を構築している。このソリューションにより、出店ブランドの初期コスト・運営コストの負担を軽減。契約から最短3日後には、海外向けに商品の販売を開始できる。