キユーピーは2023年1月10日、オーストラリアにおけるキユーピーグループ商品の販売拠点として、オセアニア地域初の現地法人を設立すると発表。営業開始は2024年7月の予定だ。新設会社では、KEWPIE (THAILAND) CO., LTD.(以下キユーピータイランド)で製造したマヨネーズやドレッシングなど、サラダ調味料を中心に販売する。
キユーピーは、2005年からオーストラリアに向けて商品の輸出を開始した。卵黄で作られた「キユーピー マヨネーズ」に対する高い評価や、オーストラリアにおける寿司メニュー普及などの後押しを受けて、順調に売り上げを伸ばしている。
2023年度にキユーピータイランドからオーストラリアへ輸出されたマヨネーズ類の売上高は、2018年度比で約3倍に成長。サラダを食べる食文化や健康意識の高さから、同国のマヨネーズ・ドレッシング類の市場規模は大きく、今後も商品展開の拡大が見込める。
オーストラリアでは、寿司販売店(通称:SUSHI KIOSK)の数が約3,000店舗に上る。「キユーピー マヨネーズ」を使った寿司メニューの広がりやSNS投稿動画の拡散を背景に、同国でもキユーピーブランドの認知が高まってきているとのこと。キユーピーは、過去1年間で「kewpie」のワードが最も多く検索された国はオーストラリアだったとしている。