イルグルムの連結子会社で、EC構築オープンソース「EC-CUBE」を提供するイーシーキューブは、EC構築からシステム運用までシームレスな垂直統合サービスの提供に向けた体制強化として、子会社であるEC-CUBE Innovationsを2024年1月に吸収合併したことを発表した。
イーシーキューブは、イルグルムのコマース支援事業の一事業としてECオープンプラットフォームの企画・開発を推進し、EC-CUBE Innovationsは個別企業ごとのECサイト構築・運用支援事業をそれぞれ主たる事業としていた。今回の会社統合は、コマース支援事業の戦略である垂直統合モデルの実現に向け、経営資源をより効果的に活用し事業を加速するための組織再編となる。
今後は両社の強みを活かし、大規模EC店舗向けに提供する垂直統合モデルサービス「EC-CUBE Enterprise」の開発・提供に注力する。
EC-CUBE Enterprise概要
「EC-CUBE Enterprise」は、EC構築オープンソース EC-CUBEの開発元であるイーシーキューブが、今回の会社統合による強みを活かし、大規模EC向けに構築からシステム運用まで一気通貫でサポートする垂直統合モデルサービス。大規模ECの基盤パッケージとして、OSSのEC-CUBE標準機能に加え、大規模ECとして必要な機能、パフォーマンス、セキュリティ、コンプラアンス要件を満たす運用システムを取り揃える予定で、2024年の提供に向け開発を進めているという。
「EC-CUBE Enterprise」は次のようなニーズに応えられるサービスを目指す。
- BtoB、BtoCなど、さまざまなビジネスに対応したカスタマイズ
- 基幹DBとの連携など、各社の運用にあわせたカスタマイズ
- 高負荷・大規模へのインフラ対応
- セキュリティ要件への対応
「EC-CUBE Enterprise」の開発や提供により培った共通ノウハウは、OSSのEC-CUBEに積極的に還元していく予定だとしている。