2014年度第三四半期の国内EC流通総額は4,795億円に。2013年度第三四半期は、「楽天優勝セール」による大きな押上げ効果があったが、前年同期比+11.3%の成長となった。三木谷さん曰く「野球をもっと強くしなければ」。
2014年9月時点の出店店舗数は、41,718で前年より200店舗ほど減少しているが、直近12ヶ月累計ベースで1店舗あたりの流通総額は伸びている。「店舗数を増やすよりは、信頼できる店舗を集め、店舗のクオリティを上げていく。そのために店舗さんへのサービスをさらに充実させ、プレミアムモールを目指す」とのこと。
出店店舗の利用プランも変化。楽天市場には4段階のプランがあるが、商品数、画像数が多い「メガプラン」「スタンダードプラン」が占める割合が42.3%と増加した(プランについての詳細は、こちらの記事を参照)。
国内EC好調の理由として、三木谷さんは「eコマース化が進んできている」「スマートフォンの流通比率が増えている」「スーパーセールなどさまざまな企画を打っている」「細かい機能改善を日々行っている」「ソースシャルメディアからのアクセスやキュレーションサービス『ROOM』の伸びなど、ソーシャルショッピングが徐々に花開いている」ことを上げた。モバイル流通比率は43%となっている。
記者から出た「Amazonの物流拡大」についての質問については、「物流は重要だと思っているが、アメリカは国土や物流サービスなどが日本とは異なり、Amazonは自前で作る必要があったのではないか。楽天では、必要最低限の設備は作っていくが、外部の物流会社さんとの連携を強めていく」と回答。
また、「Yahoo!ショッピング無料化の影響」について聞かれると、「データだけを見ていれば『ない』と言えるかもしれない。個人間取引や直販で売上を伸ばしているところもあるように、ECはこれから多様化していくのではないか」と述べた。
プレゼン資料の画像は、「楽天株式会社: 決算短信・説明会資料 2014年 | IR資料」より引用しました。
当初、「モバイルからのアクセスが43%」としておりましたが、「モバイルの流通比率が43%」の誤りでした。訂正してお詫びします。