DropboxとNVIDIAは、AIの力によってナレッジワークを大幅に強化し、数百万人のDropbox利用者の生産性を向上させるための協業を発表した。
両社の協業により、Dropboxの広範なAI機能がパーソナライズされた生成AIの新たな用途によって拡張され、検索精度の向上、整理機能の改善、クラウドコンテンツ全体にわたる顧客のワークフローの簡素化が実現している。
Dropboxは、NVIDIA AI Foundationモデル、NVIDIA AI Enterpriseソフトウェア、NVIDIAアクセラレーテッド コンピューティングで構成されるNVIDIAのAIファウンドリを活用し、最新のAI搭載製品の体験を強化する計画だという。これには、アプリ、ツール、コンテンツを単一の検索バーで結びつけ、利用者が必要なものを見つけやすくするユニバーサル検索「Dropbox Dash」や、Dropbox全体の大容量ファイルのなかから質問したり要約を得たりできるツール「Dropbox AI」など、DropboxのAI機能が含まれる。
ナレッジワークを変革するAI
Dropboxは長年にわたり、コア製品の体験にAIと機械学習を取り入れ、利用者がもっとも重要な仕事を行い、時間を節約し、より効率的になるよう支援してきた。
NVIDIAは、DropboxがAIを活用した新機能を提供し、利用者のコンテンツやワークフローにさらなるインテリジェンスをもたらすための柔軟なツールを構築。NVIDIA AI FoundationモデルとNVIDIA NeMoフレームワーク (大規模言語モデルを開発、カスタマイズ、展開するためのエンドツーエンドのプラットフォーム) を使用することで、DropboxはLLMをカスタマイズしてファインチューニングすることができ、数百万人におよぶDropboxの利用者が信頼しているセキュリティ制御、プライバシー、透明性をすべて備えた、よりパーソナライズされた適切な情報を提供できる。
Dropboxはまた、NVIDIA Triton Inference ServerおよびNVIDIA TensorRT-LLMを含むNVIDIA AI Enterpriseソフトウェアを使用して、プロダクションAIの推論パフォーマンスを向上させる。