D2Cは、自社が販売する「docomo Ad Network」において、NTTドコモが提供するポストCookieソリューション「docomo connecting path(以下、コネパス)」に対応し、提供を開始した。これにより「docomo Ad Network」では、2024年に廃止される見込みであるサードパーティCookieに依存しないかたちでの、広告配信や効果計測が可能となった。
「コネパス」とは、ユーザーからの事前同意のもと、ユーザーが契約するドコモの通信回線で各種サイトやアプリを利用した際にドコモが発行するIPアドレスなどを用いて、ユーザー識別を可能にする、ユーザーのプライバシーに配慮した広告専用ID発行ソリューション。
同IDは、事前同意を得たゼロパーティーデータであり、Cookieレスのブラウザ(Safariなど)を利用した際もユーザー同定が可能となる。「docomo Ad Network」では、「コネパス」の機能を活用した広告主サイトでのオーディエンス情報の蓄積、ターゲティング広告配信と、コンバージョン計測に対応している。
「コネパス」は、2023年11月にリニューアルを行った「docomo Ad Network」の配信メニューの一つである「パフォーマンス広告(旧称:最適化配信)」にも対応。「コネパス」により蓄積したオーディエンス情報を活用したターゲティング配信や、「コネパス」の発行する広告用IDによるCookieレスブラウザ下でのターゲティング配信が可能となる。
また「パフォーマンス広告」は、機械学習による配信最適化機能も搭載。「コネパス」を活用して集積したユーザー情報や広告配信実績情報をもとに、機械学習ロジックの構築および広告配信を実現しているほか、SMN株式会社の広告配信技術と連携し、ドコモが運営する媒体以外の優良な一般媒体への配信も開始しているという。
「コネパス」は、2023年春より「docomo Ad Network」のオプション機能として先行提供を開始しており、広告主サイトへの導入により、広告主サイトでのオーディエンス蓄積数やCookieレスブラウザへのターゲティング広告配信量の増加が確認できたとのこと。今後も活用範囲を広げることで、Cookieに依存しないかたちでユーザープライバシーに配慮した持続可能なIDベースのマーケティングソリューションを提供していくとしている。