MMD研究所は、「2023年食材宅配に関する利用実態調査」を実施した。同調査結果は次のとおり。
食材宅配サービスの利用経験は23.8% 世帯別でみると18歳未満と同居している世帯の利用経験が多い傾向
全回答者のうち、日常生活において食材・食品を購入すると回答した5,287人を対象に、食材宅配サービスの利用経験について聞いたところ、「現在利用している」が14.6%、「過去利用していた」が9.2%となり、合わせて利用経験があると回答したのは23.8%だった。
これを世帯別にみると、一人暮らし(n=1,264)は、「現在利用している」が10.4%、「過去利用していた」が8.1%となり、合わせて利用経験があると回答したのは18.6%。同居人がいる世帯では、18歳未満の同居人あり(n=1,239)のほうが利用経験が多く、「現在利用している」が20.3%、「過去利用していた」が11.5%となった。合わせて利用経験があると回答したのは31.7%となっている。
もっとも利用経験のある食材宅配サービスの上位は「おうちCO-OP」「コープデリ」「パルシステム」
食材宅配サービスの利用経験があると回答した1,259人を対象に、現在または過去もっとも利用経験のある食材宅配サービスを聞いたところ、「おうちCO-OP」が15.9%ともっとも多く、次いで「コープデリ」が11.4%、「パルシステム」が10.3%という結果だった。
食材宅配サービスの注文方法、現在利用者は「WEB」が51.0%、「アプリ」が26.6%
食材宅配サービスの利用経験があると回答した1,259人を対象に、食材宅配サービスの注文方法について聞いたところ、現在利用者(n=770)は「ネット(WEB)」が51.0%、「ネット(アプリ)」が26.6%となり、合わせて77.7%がネットでの注文、「電話」が2.1%、「注文用紙の提出」が20.3%となり、合わせて22.3%がアナログでの注文と回答した。
過去利用者(n=489)は、「ネット(WEB)」が47.9%、「ネット(アプリ)」が23.3%となり、合わせて71.2%がネットでの注文、「電話」が5.7%、「注文用紙の提出」が23.1%となり、合わせて28.8%がアナログでの注文と回答した。
次に、食材宅配サービスを「電話」または「注文用紙の提出」で注文していると回答した313人を対象に、食材宅配サービスの注文をネット以外で行っている理由を聞いたところ(複数回答可)、「以前はネット注文に対応していなかった」が30.0%ともっとも多く、次いで「ネット注文は商品が選びにくい、選びにくそう」が19.5%、「ネット上で商品を見ることに慣れていない」が16.9%と続いた。
食材宅配サービスを利用する理由の上位は「重たいものを届けてくれる」「買い物に行く時間を節約できる」「時間を気にせず注文できる」
食材宅配サービスの利用経験があると回答した1,259人を対象に、食材宅配サービスを利用する理由を聞いたところ(複数回答可)、「重たいものを届けてくれるから」が42.1%ともっとも多く、次に「買い物に行く時間を節約できるから」が39.1%、「時間を気にせず注文できるから」が31.5%となった。
調査概要
- 調査期間:2023年4月10日~4月12日
- 調査対象:18歳~69歳の男女
- 有効回答:7,000人 ※人口構成比に合わせて回収
- 調査方法:インターネット調査