アリババグループは2023年4月14日、中国のZ世代消費者が同社のTmallにおいて、新しいニッチ商品の消費を促進していると発表した。1996年から2010年に生まれたZ世代の消費者は、中国の人口の約15%。しかし、ニッチ市場における平均年間支出は、Tmall全体の平均よりも20%高くなっている。
タオバオとTmallのマーケティング部長を務める韓雯斐氏は、「新製品の購入者が若年化している傾向が見られます。若者は新しいライフスタイルを求めており、支出額も多いです」と述べている。
2022年には、Tmallで500以上のブランドが新製品販売を通じて1億元(約20億円)以上を売り上げた。また、5万以上の新製品が100万元(約2,000万円)を超える流通取引総額(GMV)を達成。新製品数は、調理済み食品やペットケアといった分野で最も著しい増加が見られ、全体では前年比137%増となった。
中国の玩具ブランド「POP MART」は、Tmallのマーケティングチャネルである「スーパーブランドデー」を活用。2022年の夏にディズニー/ピクサー「トイ・ストーリー」のバズ・ライトイヤーコレクションを発売した際、顧客の事前予約数に基づいて需要を予測し、在庫を確保した。それにより、1,000万元(約2億円)を超える売上につながった。
Tmallは今後、数ヵ月にわたり、カテゴリー別の新製品人気ランキングやキーオピニオンリーダーとの協力による製品テストなどを予定している。