マクロミルとadjust株式会社は、マクロミルが保有する消費者パネルのデータと、モバイルマーケティング分析プラットフォーム「Adjust」が保有するアプリログデータの、リアルタイムでのデータ連携を開始した。同連携により、マクロミルはデータ分析とユーザーへのリサーチを通じて、ユーザーの的確なインサイト把握を支援するモバイルマーケティング分析支援ソリューションを、Adjustを導入しアプリ事業を展開する各社(以下、アプリ事業者)に提供する。
スマートフォンやタブレット端末の普及にともない、アプリ市場は成長を続けている。今後も市場の成長と多種多様なアプリの登場が想定されるなか、アプリ事業者は、ユーザー行動を詳細に分析し、ユーザーが求めるアプリ開発を行っていく必要がある。一方で、アプリ事業者の持つアプリログデータのみの分析では、ユーザーが求めるアプリ開発を的確に行うことが不十分であることや、個人情報の観点から取得するデータの利活用がより困難になっていることなどから、ユーザーからデータの利活用に明確な同意を得ている多様なデータを用いた分析へのニーズが高まっている。
このような背景から、両社は、マクロミルが保有し、データの利活用に同意を得ている消費者パネルのデータを、国内の主要アプリ事業者の約8割が導入するモバイルマーケティング分析プラットフォーム「Adjust」と連携させることで、アプリ事業者のユーザーに関わるデータ分析およびリサーチサービスの提供を実現。同連携により、アプリ事業者は、自社のアプリログデータを保護しながら、マクロミルが提供するデータの利活用に同意を得ている多様なデータ、さらに意識データなどを掛け合わせることにより、簡易的かつ安全に、ユーザーの的確なインサイトを捉えることが可能となる。
連携の概要
Adjustを導入するアプリ事業者のアプリログデータが、自動、かつリアルタイムでマクロミルのDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)に連携されることで、マクロミルによるアプリ事業者のユーザーデータの分析支援が可能に。マクロミルのDMPは、広告代理店が保有するDMPや、事業会社が保有するCDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)とも連携しているため、アプリログデータとの連携により、自社アプリインストールの流入元の特定や、CV数やCTRなどの指標を用いてプロモーションの効果測定や分析を行うことができる。
また、豊富な属性データ(性別、年齢、居住地など)を保有しているマクロミルの消費者パネルとの紐づけが行えるため、ユーザーの属性を把握し、リサーチを行うことも可能。行動データの分析だけでは把握することができない、なぜインストールしたのかといった意識データを得られるほか、UX/UI調査、クリエイティブ評価などの調査も行えるため、プロモーションやアプリ開発の最適化を図ることができるとのこと。