決済事業を手がけるDGフィナンシャルテクノロジー(以下、DGFT)は、日本電子決済推進機構が運営する決済サービス「Bank Pay(バンクペイ)」に対応し、総合決済サービス「VeriTrans4G」の決済メニューとしてEC・アプリ事業者向けに2023年1月より提供を開始する。
「Bank Pay」概要
「Bank Pay」は、ユーザーが事前に登録した金融機関の口座から直接かつ即時に支払いやチャージが行える決済サービスで、三井住友銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行などの都市銀行から地方銀行、信用組合まで「Bank Pay」と提携する全国の金融機関で利用できる。ユーザーはECサイトやアプリなどの支払いやチャージに際し、初回手続時に金融機関口座を登録しておけば、2回目以降は登録口座の選択のみで即時引き落としによる決済が行われる。金融機関口座は利用するサービスごとに登録するため、利用用途に合わせた口座の使い分けも可能。「Bank Pay」は、購入するたびに支払いを行う都度課金に加え、定期購入やサブスクリプションサービスといった、利用者に定期的に課金する継続課金にも対応しているという。
EC・アプリ事業者は同サービスの導入により、98%と保有率の高い金融機関口座を利用する消費者層を新規顧客として獲得できるほか、ユーザーに口座情報の都度入力が不要なシンプルな決済プロセスを提供することで、決済画面での離脱防止やリピート率の向上が見込める。「Bank Pay」は、ECサイトやオンラインサービス、アプリでの決済に加え、事業者のハウス電子マネーや独自Payへのチャージにも活用できる。
総合決済サービス「VeriTrans4G」
「VeriTrans4G」は、クレジットカード、コンビニ、銀行などの基本決済はもとより、電子マネー、キャリア決済、PayPayをはじめとする各種ID決済のほか、銀聯、Alipay、PayPalなどの国際決済まで、各種決済手段に対応した総合決済ソリューション。決済手段やセキュリティ要件などが追加された場合にも、事業者負担を最小限に留める柔軟な拡張性を持つシステムを構築しているため、「VeriTrans4G」を利用する事業者は、各金融機関と個別に契約・システム接続することなく「Bank Pay」の利用申込みのみで容易に導入が可能。導入後も、管理画面で取引情報を一元管理でき、収納金はそのほかの決済手段の預り金と一括で精算または振込されるため、新たな決済手段の追加による運用負荷を抑えることができる。
また「VeriTrans4G」は、国際金融機関も採用するオラクルの最先端データベースを導入した2拠点体制のデータセンターに構築された決済基盤で、大量の決済処理と高い稼働率を実現。創業当初から、加盟店がカード情報を保有しない「もたざる決済」を実現すべく、日本企業で初めてPCI DSS認証を取得するなど、高度なセキュリティ環境下での安定した決済システム・運用体制を構築している。
「Bank Pay」はオールバンクの決済サービスとして、今後も取扱金融機関の拡大を予定しており、DGFTはこれらの金融機関との連携を順次拡充していく考え。また、事業者が新たな決済サービスを負荷やコストを軽減しスピーディーに導入できるよう、今後も「VeriTrans4G」のサービス拡充を推進するとのこと。