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ゴディバ ジャパンがAnaplanを採用 サプライチェーンデータの統合管理を実現

 Anaplan Japanは、ゴディバジャパンのサプライチェーンマネジメントプラットフォームにSaaS型プラン二ングプラットフォーム「Anaplan」が採用されたことを発表した。

 プレミアムチョコレートを輸入・製造・販売するゴディバジャパンは、コロナ禍にあっても販売チャネルの多様化によって業績を伸長してきた。その商品数は膨大で、ERPシステム上にマスターデータとして登録されるアイテム数は1万点におよぶ。しかし、販売や在庫状況を分析するためのデータは従来Excelで管理されていたため、部署や担当者間でのデータ共有および集計業務に手間と時間がかかり、サプライチェーンの全体像を把握しづらい状況だった。

 こうした課題の解決に向け、同社は「サプライチェーン改善プロジェクト」を組織し、「サプライプランニング」「S&OP(Sales and Operations Planning)」「デマンドプランニング」の3フェーズで最適なサプライチェーン環境の構築に着手した。

 プロジェクト発足直後は、S&OPのためのデータを社内の各部門から収集する作業が煩雑なうえ、複雑に入り組んだExcelデータを分析してレポートを作成するために大きな負担が発生した。これを軽減するために、社内データの収集・集計を効率化でき、S&OPに必要な分析やシミュレーションも可能である「Anaplan」が採用された。

 同社は、2021年7月にAnaplan導入に向けたプロジェクトをキックオフし、2022年2月に本格運用をスタート。本格運用後は、ERPシステムが取り込んだ売上、在庫、POSデータをAnaplanと連携させることで、Excelデータを担当者間でリレーすることなくリアルタイムに情報を共有できるようになり、同社のサプライチェーンマネジメントは大幅に効率化した。以前は2名で3日を要していたS&OP用の月次レポート作成では、約300時間/年の作業時間削減が見込まれているという。

 また、属人化していた分析やレポーティング業務を省力化しただけではなく、サプライプランニングに関する意思決定の速度が上がり、販売機会損失や余剰在庫発生の防止も実現している。これまでは経営判断に必要な情報は社内に散在しており、担当者がそれをかき集めてレポーティングを行っていた。Anaplan導入後には、データがすでに整理された状態でデータベース上に存在しているため、必要に応じてドリルダウンするだけでプランニングが可能となった。

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