シルバーエッグ・テクノロジーは、同社が開発・提供するAI技術を用いたリアルタイム・レコメンドサービス「アイジェント・レコメンダー」を京都きもの市場の公式ECサイトに導入した。
京都きもの市場は、創業80年以上の老舗呉服企業。展示会や店舗での販売が中心の呉服業界で、同社は他社に先駆けECサイトの運用を開始した。わかりやすい商品説明や明確な価格設定などで顧客の信頼を獲得し、現在は、ECサイトでの売り上げが全体の2~3割を占めるまでに至っている。
同社は、呉服販売ならではの取り組みとして、バイヤーの顔の見えるサイト作りに取り組んでいる。「スタッフのDX」の先駆けとも言える同施策は、個性豊かな6名のバイヤーが、独自の視点で商品を仕入れ、多様な顧客の趣味・嗜好にマッチした商品を紹介する。
一方で、バイヤーが仕入れる商品は日々100点にものぼることから、顧客が自分の求める商品に容易に出会えるようにするため、レコメンド機能の強化を図ることとなった。
シルバーエッグの「アイジェント・レコメンダー」は、シルバーエッグ・テクノロジーの提供する、独自に開発したAIアルゴリズムを搭載した、リアルタイム・レコメンドサービス。予測精度と処理速度の両面を担保した機械学習エンジンにより、サイトのアクセスや購買状況、各ユーザーの動線を「リアルタイム」に把握・分析し、1人ひとりの嗜好に合ったおすすめの商品を、瞬時に表示することができる。これにより、顧客の「買ったもの」に対するおすすめ提案だけでなく、顧客が「サイトで閲覧したもの」の履歴から、別の気に入りそうな商品を提案することが可能。同機能により、一点もの商品が多く購買情報の分析が困難な京都きもの市場のサイトでも、精度の高いレコメンドが可能となり、サイト内の回遊性が向上した。
一般のアパレルとは異なる点も多い呉服販売のECでも、「アイジェント・レコメンダー」を実装することで、ユーザーはパーソナライズされた商品提案を受けることができ、ストレスなく自分にマッチする商品を選びやすくなる。シルバーエッグは、京都きもの市場の「独自性を維持しつつ、わかりやすいサイトを目指す」という取り組みを支援し、京都きもの市場の顧客体験改善と向上の継続的な支援をしていく。